表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
128/135

第112話 アタデルベ表彰式3

キャラっていったん見直したほうがいいのかねぇ。

 国王の妻は武闘家らしく、今なお世界を回って武者修行をしているのだとか。この親にしてこの子(ルーン姫)ありってか・・・。


「あのガントレットも妻が渡したものでな、ある時娘が友達を守れるぐらい強くなりたいとかいった時に、キラキラ顔を輝かして渡したものだ」

「どんな人だったんですかその人・・・」


 聞く限り体育会系・熱血系な雰囲気があるのだが。というか、この剥げた国王とどうやって結ばれたのかという話の方が気になる。


「とにもかくにも、妻の話はどうでもいいとしてだ」

「あなたの奥さんの話ですよね?」

「どうだ?我が娘を鬼神殿に差し出したいのだが・・・?」

「・・・・へ?」


 いや、何をどうしてそうなる。


「なんでそんな話になるんですか?話がいきなりすぎるんですが」

「鬼神殿は強すぎる。それはあっているのだよな?」

「そうだけど」

「強すぎるなら娘をそこに入れておけば安全ではないかと思ってな」

「いやどういう事ですか?」


 本当にどういう思考回路が働いてそうなるよ?


「鬼神殿に娘を出しておけば我が国に鬼神殿が攻め入る可能性は低くなる。そして、王族というのはほかの貴族たちから暗殺される可能性がある」


 聞けば、王族を皆殺しにしてそのどさくさに紛れて国を乗っ取ろうとする(やから)はこの世界には多いらしい。


「暗殺者がきても、鬼神殿のそばにおいておけば安全性はぐっと高い。それに、娘は少々無鉄砲なところがあってな、危険な目に自ら行こうとしたりする。そこを鬼神殿に抑えてもらえぬかと」

「・・・ぐうの音も出ねぇ」


 こ、こちらの反撃する手段がない。さすが国王をやっているだけあって舌戦が強い。・・・自分が反対する意味があるのかと言いたくなったが。いや、基本俺は来るもの拒まずだよ。だけどなんか人質をもらっているような感じでなんかこう・・・いや、人質取っているのはこっちみたいになるのか?


「・・・そもそもルーン姫自身の意思はどうなのですか?」

「あたしは別にいいんだが」

「と娘が言っているが・・・・ん?」

「へえ、なんか意外・・・・へ?」


 俺と国王が同時に声がした方向を見ると、ルーン姫本人がいた。


 まさかの本人登場ですか。




背後にいつの間にかいるって結構怖い。

よく考えたらさ、現時点ですでに一応、1国の姫を一人連れているよね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ