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第111話 アタデルベ表彰式2

話全体が長いので分割。

 表彰が終わり、後は日が沈むまでは自由時間らしく俺たちは立食をしていた。


 ほかの貴族たちがソティス達や俺に話かけたいように見えるが、近寄ってこない。


「国王、いったいあの貴族たちに何を言ったんだ?」

「鬼神の怒りを買わぬようにといっただけだが」

「それだけでこうなるのか・・・」


 国王命令「うかつに手を出すな」がどうやらしっかりと守られているようである。


「・・・ん?そういえばルーン姫の姿が見かけないような気がするが?」

「娘か?今日は表彰式だというのにあのバンボーノが騒動を起こした際に何もできてなかった騎士たちに対してガンガン訓練を行っているようだ」


 この城の騎士たち・・・・ご愁傷さまです。あのガントレットでボコすかやられるのはひどそうだしな。


 模擬戦をしてその威力は身に染みているよ。防げたとはいえ、あれは常人にはシャレにならんと思う。


「そういえば、鬼神殿に物は相談なんだが聞いてくれるかね?」

「まあ、べつにいいですよ」


 暇な感じだしな。ソティス達は立食を楽しんでいるけど。


「鬼神殿は特にあてもなく旅をしているみたいだな」

「あてのない旅ですからね。この世界中を見て回りたいというか、そういう感じですね」

「どこかに定住する予定はあるのかね?」

「定住ですか・・・今のところはないです。ですが、今のメンバーでの旅がきつくなってきた時にはどこかに帰るところともいえるような家でも建てて、そこでゆっくりしたいかもしれません」


 女神の話だと、この鬼神の身体は不老不死。だが、ソティス達には寿命や老化がこの先ある。


 どこかの国や町で別れるかもしれないが、ずっと一緒の旅になる。


 彼女たちが旅ができなくなった時のために家とかが必要になるのは間違いないであろう。まあ、亜人系統の寿命は3桁行くようだが。


 ミウに至っては魔剣だから手入れをすれば何百年も大丈夫そうである。


「・・・・・鬼神殿は自身で理解しているのか?その力の強さを」

「・・・理解してはいますよ」


国王の頭は、剝げて完全に頭てっかてーかだけど、さえってぴっかぴーかのようである。(このリズムわかる人いるかな?)


 自分でもわかる。


「鬼神の力は強すぎる」と。


 今回出てきたDとかいう兵器は俺の力で無理やり解決した。


 だが、それを言うとあの兵器よりも鬼神が強かったという事である。


 つまり、一切の攻撃が聞かないとまで考えられた兵器を鬼神は破壊可能であるという事。


 言うなれば強すぎるという事である。


 はっきり言って俺はどこの国にもつくつもりはない。戦争を起こそうが勝手にやっとれとな。


 俺とその仲間たちに危険が及ぶときにしか動かない。今回のことだって一応あの兵器が危険を及ぼしそうだから動いたのである。


 鬼神というのは過去にもいたらしく、そちらは国を滅ぼした例があるそうな。そのおかげで今のところは(、、、、、)俺に近寄ってくる国はない。下手に俺の怒りを買えば滅ぼされると思っているからであろう。まあ、滅ぼすつもりはなくて責任者のみを徹底的にぶちのめすが。


 しかし、今回の騒動でどうやら面倒なことになっているようで・・・・・。


 ほかの国にも俺の情報は入るはずである。俺の性格とかが詳細に調べられているようだが・・・・個人情報を奏勝手に調べられるのはマジ止めてほしい。


「おそらく、鬼神殿はこれから他国から何かしらの接触を受ける可能性がある」

「俺一人いるだけで国の戦力とかが変わるからでしょうね・・・」


 自分を改めて考えると、怪力、高速、空を飛ぶ(ミウの力を借りてだが)、残虐性・・・・これはまあ自分が敵対するのを蹂躙したのは自覚しているが。あと、容赦なしかな。魔法が使えないもかな?あと、不老不死・・・これはいまいちわからん。死ぬような目にあったことないしな・・・・いや、タマモの尻尾に巻き付かれて死にかけたようなことがあったような。


「・・・改めて考えると、鬼神って何ですかね」

「鬼神殿自身が言うのか・・・・」


 呆れたように国王が言う。まあ、自分で自分の存在意義を考えるのってのもなぁ・・・・。


「とにもかくにも、この国とは敵対してほしくないのだが」

「敵対する気はありませんよ」


 ルーン姫がいるしな。というか、いまならまだ勝てているけど下手に敵対したら勝てそうにないんだよな・・・・。ガントレットで迫りくる女の子・・・・どこのホラーだ。想像したら「撲殺姫」の異名が納得できるよ。


 俺がルーン姫を考えたのが分かったのか、国王は少しまじめな顔をした。


「鬼神殿、我が娘に好意を抱いてはいないか?」

「いえ、単に思っただけですよ。そもそもルーン姫に模擬戦を挑まれて勝利はしているんですけど、この国と敵対したらあのルーン姫がガントレットをがちがち鳴らしながら迫ってくるのが想像できて」

「それは・・・確かに恐怖かもしれんな」


 悪寒がしたかのようにぶるっと震える国王。あんたは娘が怖いのか。


「娘は妻に似ているようだったからな・・・・」


 そういえば、王妃とか見ないよな。


 

これサブタイトル変えたほうがいいのかな?

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