第109話 中央都市アタデルベの後始末
ほぼ説明会みたいなかんじ
バンボーノがDと呼ばれる魔導兵器を使用してクーデターまがいのことをしてから3日。
国の守りを担当する防衛大臣でもあったバンボーノが第1,2王子を殺害し、第1王女のルーン姫の殺人未遂や国王モンノの暗殺未遂などを起こしたことは国に衝撃をもたらした。
国王は直ちに補佐官とともに緊急会議を開き、一斉調査。その結果、今回の事件の首謀者はバンボーノであるのだが、どうやら裏に誰かいるようなのが分かったという。
あの魔導兵器を開発した研究室はすでにもぬけの殻であり、何を材料にしたかなどについては、がれきの山から解析するはずだったが、思った以上に複雑らしくて結局不明。
そのままにしておくと兵器転用されてまた厄介ごとになりそうだったので直ちに回収して焼却処分となった。
また、国王の座を継ぐはずだった第1,2王子は殺害されたが、実は国王に隠し子がいたことがカミングアウトされた。というかいたのかよ!!
結構まじめそうな感じだったのだが、昔かなり遊んでいたそうな。
・・・ハゲになってきたのって昔の生活習慣が原因じゃないのか?この世界にも生活習慣病みたいなのがあるらしく、カルミアから少し教えてもらうとその可能性は高いそうな。
おかげでその隠し子の方に王位継承権が与えられ、ルーン姫は自分が継がなくてもいいかもしれないことに喜んでいた。一応王女だよね・・・?
そんでもって俺たちはなにやらごたごたしているようなので、さっさとここから出ていこうとしたのだが、国王様が今回の事件を解決してくれたお礼にと、めちゃ高い宿に1週間ほど滞在させてくれたのである。
せっかくなのでもらえるもんはもらっておくかと思い、しばらく中央都市の名物などをめぐって楽しみました。
あの巨大ロボみたいなのに破壊されたところはすでに復興が完了していた。破壊された範囲がまだ狭かったのが幸いだそうだ。
それにしてもすぐに復興とは・・・・すごいな。
騒動から1週間がたち、そろそろ宿からでて別のところへと行こうとした時だった。
「ラルさん、招待状ですよ」
どうやら落ち着いてきたので改めて表彰式とやらをするつもりのようだ。
うーん、宿はありがたかったけどここまでしなくてもいいんだけどな・・・・。
まあ、出席することにしたのであった。
何かもらえるのだろうか?




