第105話 国王と娘の再会
超簡単な前回の話
ルーン姫のタックルでモンノ国王の髪が絶えた。
「うわぁ・・・・」
たった一撃の体当たりによって国王の髪が死滅したのは、同じ男としては悲惨にしか思えなかった。
鬼神の身体ってさ、剥げないよね?神様マジそれは勘弁してください。
鬼神も神にあたるのだが、神が神に髪のことを祈るのはこれいかに・・・・。
「ラルっちありがとうな。お父さんを助けてくれて」
「いや、なんかもう助かっていないような気がするんだが・・・・」
確実にとどめをルーン姫がさしたよな。
「ぐふぅ・・・・娘よ、強くなったな・・」
あ、復活した。
とにもかくにも事情説明。この隙にDとやらがまた襲ってくるかもしれないので念のために『解放』したままである。
まあ、力が本来の鬼神の力そのままで出ているため、うかつに物に触れられない状態になっているからね。力加減をこの状態でもできるようにしておかないと・・・。
「・・・なるほど、あのアフロのおっさんがやっぱりあのDとかいうのを使ってきた犯人か」
「バンボーノは国のことをよく思ってくれていた用だが、近年軍の増強を進めるようになってきた。おそらく暴走してしまっていたのだろう」
「しかし・・・兄二人がすでに殺されてしまっているとは・・・・。あの二人のどちらかが国を継げばあたしは自由に冒険者として生きようと思っていたのに・・・」
ルーン姫、そこ悲しむとこ違くないか?兄が死んだことの方が悲しいだろうが。
「とにもかくにもだ、鬼神殿、娘と私を助けてくれたことに感謝する。この騒動が片付いたら表彰したのだが・・・」
「その話は今はあとだろ。今はとりあえずあの今回の騒動を引き起こしたアフロ男をどうにかしないとな」
あのアフロ男をとらえない限りこの騒動は終わらな、
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「なんだ!?」
「地面が揺れている・・・・」
「あ!あれを見るのじゃ!!」
カルミアがが指さした方向にはこの国の先ほど脱出した城があったのだが、その城が真っ二つに割れ、その間から何かがせり上がってきていた。
「バンボーノめ!いつの間にあんな仕掛けを城に施していたんだ!!」
そのせり上がってきたものは、先ほど出てきたDとやらよりもはるかに巨大な同型の魔導兵器であった・・・・・。
次回に続く・・・




