第94話 尋問・・・?
とりあえず、真夜中だが不審者たちを尋問開始しよ・・
「とっとと起きろこの不審者ども!!」
・・・女将さんが思いっきり不審者4人にむかっていつの間にかバケツで水を汲んできてぶっかけた。
「さっさと目ぇ覚まして白状しないと(放送禁止用語)・・」
ものすごい怒声を不審者達に浴びせた。
この女将さん怖っ・・・・。
その迫力に、他に宿屋にいた野次馬となっていた客たちも顔を青くしていた。
後で知ったことだが、女将さんは昔は凄腕の剛腕の冒険者だったそうな。今でもかなりの迫力を持ち、昔持ってい異名は「怒りの戦士」だったそうな。
不審者たちが目を覚ました後、女将さんの手によっていろいろ白状していった。
「なるほど・・・俺を狙ってとかではなくて、宿中からこっそり止まっている人たちのお金を盗もうとしたと」
「へい・・・領主は金を集めていて、この宿からも金を搾り取れそうなところからとっていけと言われたのですが・・・」
「まさか一番最初に入った部屋が鬼神のいるところとは思わず・・・」
単にものすごい貧乏くじを引いてしまっただけか。他の客は寝ていたから、たまたま俺のところにあたってよかったと思う。
「というか、領主命令か・・・」
そこが一番の問題点だよな。
「本当にここの領主命令だよな?自分たちの罪をごまかすために評判がよくない領主に擦り付けようとしていないか?」
「いいえ!本当なんですって!!」
女将さんがぎろりとにらんだだけで不審者たちはがくがくブルブルしてそういった。
「ここの領主がついに尻尾を出したか。しかし、こうやって金を集めるってのが腑に落ちないね」
「あまりにも急にだからな・・・」
どうやらその点がおかしいようである。
「よし!今この宿の中で戦える奴がいたら、領主の館まで一緒に行こうじゃないか!ちょくせつききにいってやるんだい!!」
女将さんがそういうと、他に宿泊者の中で冒険者や、普段から領主に文句がたまっていた人が武器を持って立ち上がった。
「ラル様、どういたしましょうか?」
「うーん、まあ俺らも被害者みたいなものだし一緒に向かうか」
この場の雰囲気的に一緒に行った方がいいだろう。というか、あの女将さんの煽動力すごいな・・・・。
この世界、なんとなく男よりも女の人の方が強いような気がしてきた。




