第93話 星になった襲撃者
そろそろヤバイ敵みたいなのを出そうかな
その晩だった・・・・・。
ラルたちが泊まっている宿の周辺には何人かの人影が見られた。
その人影たちは宿屋の中に侵入した。
数分後、宿屋では悲鳴が上がった・・・・・・。
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「まさか夜中に襲撃してくるとはな」
今現在、俺の目の前には縛られて動けなくなっている4名の不審者がいた。ひげもじゃの男、スキンヘッドの男、厚化粧のパーマのおばさん、バーコード頭のおっさんである。
トイレに行きたくなり、部屋のドアを開けた瞬間にいきなり襲い掛かってきたので、とっさにドアをちぎってたたきつけて、そのあとは殴ったり蹴ったりであっという間に制圧できたのであった。
そのあとは縛り上げて、ダッシュでトイレに向かいました。
「なんでラル様の方に襲い掛かってきたのでしょうか?」
「こういう時はわらわたちの方に来そうなものじゃが」
「鬼神様を襲ったのが間違いですよ」
「運が悪い人たちですよね」
やや大きな音がしたのでソティス達も起きてきた。宿に泊まっていた他の方々も起きてしまったようである。
「いきなり大きな音がしたと思ったら、こんな夜中に迷惑をかけるやつらがいるとは」
「しかも返り討ちにされていやがるな」
「まったく、うちのドアの修理代はこの不審者たちに払わせるけど、あまり壊さないでほしかったね」
「すいません、つい」
縛られている不審者たちは、今なお気絶中であった。
「元は5名だったけど、一人ぶっ飛ばした時に力加減間違えて空に飛んでいったからな・・・」
不審者は最初は5名いたが、ドアをたたきつけた際に慌てたもんで力加減ができておらず、1名を空の彼方にホームランしてしまったのだ。男か女かはわからないけど、彼は星になったんだよ・・・・・。
なお、窓が開いていたのでそこから飛んでいったから屋根には穴が開いていない。これで屋根に穴開けていたらさすがにまずかったかな。
「しかし、なんでこいつらが俺のことを襲ってきたのやら?」
「こいつらは・・・あの領主の仲間だな。見たことがある」
領主のか・・・・なんでこんなことをしたのか尋問するか。
尋問方法・・・・心を折る




