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第91話 引き渡し時の話

この時点で盗賊たちの頭はたんこぶだらけ。

 町につき、そこにあったギルドへ俺たちは向かった。


「すいません、この盗賊たちの引き渡しをお願いしたいんですけど」


 ギルドの引き渡し課にいき、そこで盗賊たちをつきだした。


 本来はこういう盗賊たちは憲兵所に引き渡すのだが、こうしてギルドを介することにより賞金首だった場合賞金がもらえるシステムである。


 冒険者が利用したりするが、冒険者登録をしていなくても可能なのがいい。



「えっと、どうやらこの盗賊たちはそれぞれ賞金首のようですので賞金を渡しますね」

「賞金首だったんだ・・・」



 あまりにも小物臭かったので賞金首じゃないような感じがしたけど賞金首だったんだな。


「ぶっちゃけラル殿が強すぎるというか」

「ラルが強いだけですよね」


 後方のカルミアたちは何やら納得しているようである。


「こちらが賞金の銀貨345枚、金貨7枚です」


 意外にも稼げたな。襲ってきたやつもひきずってくればよかったかな。


「それにしても・・・」

「どうしたんですか?」


 何やら職員の方が浮かない顔をしていた。


「いえ、この頃盗賊が多いようでして少し困っているんですよね」

「盗賊が多いんですか」


 やっぱ気のせいとかじゃないな。盗賊が増えているのか。


「冒険者たちに盗賊一層依頼として出されているのですがなかなか片付かなくて」

「何か原因とかないんですかね?」


 そこまで盗賊がいるからには何か原因があるはずである。


「それがわかれば苦労しませんよ・・」


 なんかお疲れなのかうつみたいになったので、俺たちはギルドから出て宿に向かった。


「盗賊が最近多いか・・・・」

「何か原因あるんでしょうかね?}

「あのギルド職員かなり疲れている顔じゃったのぅ」

「徹夜しているみたいだった」

「過労死ってこの世界にもあるのかな・・・」


 まあ、街中に盗賊はさすがに現れないだろう。ここなら一応安心かな。





盗賊が多く出ている理由ね・・・・・

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