マネージャーの憂い
江藤が準主演、飯野がヒロインのドラマは、順調に視聴率を伸ばしていた。
そんな時、江藤のマネージャーが、江藤に真剣な話があるから今度、飲みにでも行こうということになった。
その日ー。
マネージャーは、先に店に入り、飲んでいた。やってきた飯野に話始めた。
「江藤、改まってなんだが、ホントに、お前が誇らしいよ。うちのタレント事務所で、ここまでの活躍は、最近では珍しいからな・・」
「本当に、ありがとうございます!この勢いをキープして、いや、それ以上に、これから活躍してみせますよ!」
江藤が力強くいい、二人は乾杯をした。
「しかし、江藤、敢えて言わせてもらうが、私から見て、お前は、まだポテンシャルを出し切っていないな・・。ここで終わるか、この先、お前が輝けるかは、私が思うに、お前の人生経験や、何からに対する想いが左右するだろう・・お前、今、32だよな。いい年齢だよ。男としては、特にな。やりたいこと、見たいもの、触れたいものに、貪欲に手を伸ばしてみろよ!」
「わかりました!貪欲にですね!!」
江藤が演技ががった仕草で気取って言った。
笑い合う二人。
しかし、その時、神妙な顔になり、マネージャーが言った。
「前に、お前が話してくれたよな。原田さんが、飯野さんにに夢中なことを。実はな、いや、知ってる人は知ってる話なんだが、あの飯野さんの婚約者の若手社長、飯野さんと婚約した後も、女関係に縁が切れていないらしいぞ・・まぁ、つまり飯野さんという婚約者がいながら、ヤリタイ放題だよ、言い方が悪いがな・・」
「そうなんですか!?!」
江藤は、同様を隠せなかった。
そして、マネージャーと別れた。家に帰ろうとする江藤の携帯が鳴る。




