空が青い理由
兄「なぁ、妹よ」
妹「何? お兄ちゃん」
兄「なぜ空が青いか知っているか?」
妹「サバ」
兄「……へ?」
妹「サバ」
兄「……サバがどうかしたのか?」
妹「空が青い理由でしょ?」
兄「サバってあの海で泳いでる魚のサバだよね?」
妹「そうだよ」
兄「で?」
妹「サバって漢字で書くと、魚へんに青いじゃん?」
兄「そうだね。鯖だね」
妹「だから空が青いことにも関係してそうな気がする」
兄「……それだけ?」
妹「何が?」
兄「空が青い理由」
妹「あたしの思うにはね」
兄「……15年間ずっと空の青さにはサバの力が及んでると思って生きてきたのか、我が妹は」
妹「それにサバは美味しいしね」
兄「美味しいと青くなるのか? サバが美味しいから空が青いのか?」
妹「タイだって美味しいよ」
兄「まさか、夕陽の赤はタイの影響だというのか」
妹「違うの? まぁ確かに、魚へんに赤じゃないからね。なんでだろ?」
兄「一応聞くけど、夜の空は?」
妹「クロダイ!」
兄「すごいね。この世にタイがいなかったら、ずっと青空なんだね」
妹「そうだよ。ちなみに虹ってなんでできるか知ってる?」
兄「……ニジマス」
妹「正解! よく知ってるじゃん」
兄「何がどう正解なのか」
妹「雲だってイワシとかウロコとかでできてるんでしょ?」
兄「……まぁイワシ雲とかウロコ雲とかはあるけど、それは見た目が似ているからであって」
妹「空って海の宝庫だね」
兄「俺より2才年下な妹が理科の授業を受けていないわけがない。いつの間にか廃止になったのか?」
妹「理科やってるよ。百葉箱の授業」
兄「百葉箱オンリーかよ」