プロローグ
遠い未来、人類は科学を最大限に活かし、破壊された環境を元に戻す技術を手に入れた。
人類の向上心はそれだけでは飽き足らず、宇宙にまで生活の場を広げ、人類の約四分の一が宇宙に進出した
一方、地球に残った人類は科学を発展させていった
先ず最初に魔法を応用して誰にでも扱える「術式」と、一般向けでは無い「魔術」を作り上げた。次に、神様と崇めてきた古書の英霊達の人格をコピーし、機械の身体を与えてこれから何千年先も人類を守り、より良い道に先導するように様にと指示した。
そして彼らは禁忌とされていた「他種族生物の合成」にまで手を出し、その結果人と獣の中間、獣人、異種族と呼ばれる種族が出来た。
実験の為に生まれ、殺される事に怒りを覚えた異種族達は反旗を翻し、人類を守り先導するように言われていた英霊達は異種族達に共感し、手を出さなかった。
こうして異種族達と人類による戦争が始まり、追い詰められた人類はとうとう滅亡した。
その知らせを聞き、宇宙に居た残りの人類は、異種族達と和平を結ぶべく、武装を放棄して星へと帰った。異種族達は人間が二度と間違いを起こさない様に、禁忌の他に様々なモノを封印し、人間と和平を結んだ。
その出来事から四千年
世界は十の国分けられた。
十の国はそれぞれ中が良かったが、次第に支配欲が芽生え、戦争を起こす様になった。
そんな中、一つの国が残りの国に向け、条約を述べ、戦争の終結を願った
九つの国はその条約を受け入れたが、互いに敵視するのを辞めず、互いに互いの封印された技術を隠し合い、ギクシャクしたまま戦争は終結した
戦争の終結を願った国は開拓団と名乗り、国民を九つの国に引き取ってもらい、その目的を公言した。
開拓団が述べた条約と目的とは、
目的:戦争の終結、並びに人間が安らかに暮らせる新天地の確保
条約:
一:他国の軍事に関わらず、また他国に対して武力介入を行わない
二:他国以上の武力を持たない
三:開拓団は新天地の開拓を目的とし、その目的の為、術式、魔術、魔法を使用するのであって他国に対して使はない
この条約を掲げた後、全世界からもう一つ条約を結びつけられた。それは
四:上記の条約の三つを一つでも破った場合、開拓団は解体、それぞれの国の重罪に処する。
今から始まる物語は様々なハンデを抱えた開拓団の、希望と夢を持つ少年少女の物語である。