不可解なコトバアソビ
この世にはこんな不可解な話があるのです。
孤独死
「警部!今回の事件の捜査結果を報告します!」
「たのむ。」
「発見された遺体は34歳住所不定無職、杉田弘文という男性で、親族については両親二人と叔父が一人おりましたが父親は交通事故で15年前に他界。母親は病気で3年前に亡くなっています。叔父についても数年前、旅行中に事故に巻き込まれ亡くなっています。」
「そうか、現場は?」
「遺体が見つかったのは登山客用の休憩場です。かなり山の深くまで入りこんだ所で車は通れず、この時期には登山も困難なため誰も登山には訪れておらず、ひとりでやまに登ったと思われます。最後に杉田の友人が杉田と会ったのはその2週間ほど前で、その後は連絡をとっていないそうです。杉田のものと思われる車が、遺体が発見される10日前から山の麓の道に止められているとのことで、杉田が山に登ったのもおそらく10日前と思われます。今に至るまで警察関係者以外はその付近には立ち寄っていないため、おそらくその日から杉田一人でその小屋にこもっていたのでしょう。」
「遺体の状況は?」
「はい。非常に酷い状態で、何度か自殺を試みたのか身体に自分で残したと思われる無数の傷あとがあり、やっと警官が駆けつけたときには、顔はまだ本人とわかるものの、腐敗はかなりすすんでいたとのことです。」
(わかりますか?不可解ですよね?杉田は孤独に耐えられなかったために、『孤独死』していないのです。)
朝の会
先生は朝の会で必ず僕の席のほうをみて何かをメモする。
毎日毎日毎日、僕だけの席のほうをみて何かをメモするんだ。
もしかしたら、たまに他のやつの席のほうもみて何かをメモするかも知れない。
でも毎日なのは僕だけだ。
そして他の生徒達は、絶対にそのことには目をつぶる。
気にもかけず、放っておくんだ。
きっとそうなんだ!
(わかりますか?『僕』には本当のことはわからないのです。)
この世には不完全ゆえに、不可解な言葉が無数に存在しています。
「ちがう!!右を向くんだ!!そうじゃない右だ!!
前を向くな右だ!!」
(人間は向いているほうが常に 前 です。)
「それが黒人であるか白人であるかにかかわらず、差別をする人を私は決して許さない!」
(言っちゃいましたね。)
「世界のほかのどんな物よりも君以上に僕が好きな人はいない」と思わず叫ぶ。
(実際はどうなんでしょうか?)
関係者立ち入り禁止。
(関係ないという関係・・・)
「なんだあれは?まったく見えないぞ。」
(誰か言ってそう)
わたしはつぎの言葉でかならずあなたの期待をうらぎる
笑




