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説明回。途中まで飛ばして問題無し!


正座ってさ正しく座ると足が痺れないらしいよ。俺は正しい座り方を知らんから足が痛くなってきてるけどね。


あの後すぐ意識を取り戻した俺は女医さんに土下座である。そしてそのまま話を聞く事となった。


Tシャツとトランクスで土下座。一部の人はご褒美とか思うんだろうが、そっち方面の性癖が無い身としては理解に苦しむ。


「さて説明を始めますが、どこまで理解をしていますか?」


ジト目の女医さんに問われ少し考える。現状を夢や幻って言うのは流石にそろそろ無理かなと思う。そうなると宇宙人による拉致説とか考えられるけど、女医さんは異世界という言葉を使った。という事は異世界なんだろうな。


「えーと、コレは現実で、ここは異世界って事ですかね。」


「そうですね。そこら辺を再度説明しましょう。先程は混乱していましたし私の体を観察するので夢中で聞いてなかった様ですしね。」


おっふ!バレてましたか。女性が男性の目線に敏感ってのは本当だったのね。反省。


「先程はここを異世界と表現しましたが、あなたの考える異世界とは『元々いた世界とは違う法則がある世界』ですね?勿論ここで言う世界とは星ではなく宇宙という意味です。」


まぁ、異世界といえば魔法とかの謎パワーが定番だから答えはYES!


「はい、認識が共有出来たところで続けます。ここはあなたが言う異世界も元々いた世界も内包した世界になります。これが厳密には違うと言った部分です。」


うむうむ、言いたい事は分かる。銀河や星系、大宇宙や小宇宙みたいな事なんだろう。しかしそうなると気になる事がある。


「という事は俺が言う異世界とは元々いた宇宙とは違う宇宙だって事ですか?」


「それは違います。確かにあなたの居た宇宙世界のどこかには、あなたが思う異なる法則に見える現象を起こす生物もいます。しかしそれはあなた達に解明出来ていないだけであくまでもその宇宙の法則なのです。」


ほうほう、分からなくなってきたぞ・・・


「じゃぁ異世界とは?」


「あなたに理解出来る一番近い言葉としては別の次元ですね。」


「次元ですか?俺が元々いた世界が三次元だから異世界は四次元とかって事?」


「少し違います。そういう物理的な事ではないんです。例えばあたなを基点とした場合、あなたが移動出来る方向は幾つですか?」


あー、これはあれだ。斜めとか言うと冷めた目で見られるやつだ。


「前後左右上下に時間の進行方向への7つってやつですね。」


「そうです。それ以外に移動方向が増えれば数字がどんどん増えます。そういう力が物理、精神、思考等々ありとあらゆる要素に影響を与え、数多の法則を生み出し、その法則に沿った世界がそれぞれ出来るのです。しかしよく知ってましたね。」


何かで読んだんだけど何で読んだんだろ?思い出せんからまぁいいや。


「そして世界を内包してるとは言いましたが、この世界を水、その水の中を漂う多数の風船がそれぞれの世界となります。」


ふむふむ、それでそれで?


「とここまで説明をしましたが、あなたに知っておいて欲しいのはここはあなたが居た世界では無いって事です。」



~~~~~~~



女医さんの説明は一旦終わったらしい。さて、ここからは俺のターンだ!攻めるぜ!ガンガン攻めるぜっ!質問カードオープン!


「この建物は何ですか?」→「世界であり宇宙船的なモノ」


うん、窓の外に陸地は見えず宇宙しか見えないもんね。知ってた。


「俺は何でここにいるんです?」→「知らん。あなたを構成する何かの要素が次元を越えたんだと思う。知らんけど。」


そっかー、知らんか。


「えーと、俺これからどうなるんです?」


「それは心配しないで大丈夫です。こちらであなたの居た場所を探し出し送り届けて差し上げますから。そのかわり幾つか協力してもらいますが。」


「いや、結構です。お断りします!」


おいおい、この女は何を言っているだ?せっかく宇宙に来てるんだぞ!誰が帰るか。余生は消化試合だと思ってたのに宇宙だぞ。馬鹿言うな!


「いやいや、あなたは元の世界に帰「りません!」」


ふはははっ!被せて言ってやったぜ!これで俺の確固たる意思を知る事となっただろう!


「・・・まぁ良いでしょう。そのかわり仕事を手伝ってもらいますからね。」


あっ、良いんだ?なんだかんだいって強制送還とかされると思ってたんだけど、良いんだ?女医さんチョロい?チョロインだと薄い本みたいになっちゃうよ?おじさん心配。


「今日は取り敢えずあなたの構成要素のサンプルを採種して、その後は生活施設の案内でも致しましょう。着いて来て下さい。」


そう言って歩き出す女医さんを見ながら思う。


とりあえず服くれん?




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