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101歳のおじいちゃんが異世界転生する話  作者: 唯一
第1章 ウェルス村・復興編
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1. 第1話 1部目 天寿全うしたのに転生したんだが!?

初投稿です。

昨今の「なろう系異世界小説」を自己流で、執筆した作品です。

協力者(リアル父)の知恵を拝借の元、書いた所、ウケたので載せます。

続きは未定ですが、せっかくなので書きたいと思ってますが、やっぱり続きは未定です。


ちなみに、タイトルは思いつかなかったので、そのままです。

いいのを思いついたら、差し替え…出来ないのかこっちだと。

まぁ、いいや。




ー…嗚呼。

もう、瞼を開く元気さえ無くなってしまったようだ。

両手を包む人の暖かさを感じる。

微かに耳に伝わる愛しい我が子たちの声。

ありがとう。

長い、永い人生を生きてこれて、僕は幸せだった。

しかし、もう、逝かなければならないようだ。

あぁ…けれど、ようやっと千代子に逢いに行ける。

我が子たちよ。そう悲しむことはない。

またいずれ、向こうで逢おう。

僕は、一足先に千代子の待つ、あの世へ旅立つよ…ー。



……。



『助けて…』


…誰だい?


『お願い…』


……何か、困ってるのかい?


『救って…』


…僕に出来ることがあるのなら、力を貸すよ。

よく、お袋さんに口を酸っぱくして言われたものだ。

困っている人を助けてあげなさい、と。

勿論、損することも有ったし、親戚縁者に良く叱られもした。

だが、僕は、僕と僕を愛してくれる人たちに顔向け出来ない事はしたくない。

その一心で僕は生きてきた。

最期の最期に何か人の力になれたなら、仏様も千代子への道を分かりやすくしてくれるかもしれないしね。


『……ありがとう』


良いんだよ。さぁ、何に困ってるんだい?話してごらん。



『コノ世界を助けて』





ー……おぎゃあ!おぎゃあ!


赤ん坊の声?

う…眩しい。

…あれ?可笑しいな。

もう瞼を開く力さえ、無かったはずなのに…。

「おぉ…こ、この子は…!」

「間違いありませんぞ!この子は、神の子だ!」

何だって?神の子?

一体、何が起こっている?

「この胸の紋様…間違いなく、我らが女神の印!」

「この子は我らが女神が遣わせた、転生者に他なりません!」

「村が救われる!」

騒然とする人々の声。

見慣れない天井。

「あぁ…私の可愛い赤ちゃん…」

見慣れない…娘っ子…。

んん?赤ちゃん?

ちょっと待っておくれ。お嬢さん。

僕は今年101歳になった年寄りだよ?

更に言えば、僕はあの世へ逝こうとしていた所で…。

「…ふ、ふにゃあ」

!?

う、上手く喋れん!?

ま、まさか、そんな…僕は…。


再び、赤ん坊になってしまったのか…!?




御年101歳にもなる老人。その名を、前田 清。日本人。

激動の時代を生き抜き、沢山の人々から愛され惜しまれつつ、この世を去った。

…筈だった。

何者かの陰謀か、はたまた運命か。

彼は再び、その身に生を受けた。

ただし、転生した先は日本ではない。

ましてや、地球でもない。

彼が転生した先は…異世界。

地球には存在しない、魔法という概念が存在する世界。

だが、彼の様な異世界人の存在は最早、稀でも何でもない。

喚ぶ事も。還す事も自由自在。

しかし、コノ世界は異世界人が居なくては成り立たない。

何故なら、コノ世界は酷く脆弱で頼りないから。

異世界の知識、技術無しに存在し続けることが出来ない、とても弱い世界。

そんな世界を憂いた存在が、命を燃やし終えた彼・前田清を無理やり転生させた所から、この物語は始まるのである。


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― 新着の感想 ―
[一言] 親が101歳だと子供は何歳位何だろう? 18の頃に生まれたとして80前半か、長寿な一家だな
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