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プロローグ

じこにあった。なにがあったかよくおぼえていないけれど、めのまえがまっくらでなにもみえなくなっていた。

ママはないていたし、パパのこえもふるえていた。

「みーくんの目はもう視えないんだ…ずっと…」

さいしょはよくわからなくてなかなかったけど、だんだんとこわくなってきたしとてもさみしくなってきた。

もうパパとママとさっちゃんかおも、たっくんとはるちゃんのかおも、じいじとばあばのかおも…ずっとみえないのかもしれない…

それからはずっといえにいて、だいすきだったようちえんにもいきたくなくなっちゃった。

なにをしてもつまらないし、ママのかけているおんがくをひたすらきいているか、ねているか、ないているか…


なきつかれてねむったとき、ふしぎなゆめをみた。

すごくふわふわしたものの上にいるようなかんじ…

そのなかできれいなこえをしたおねえさんが、

「君、ずっと泣いているけどどうしたの?」

ときいてきた。

しらないひととおはなししちゃいけないけど、ここはゆめだしだいじょうぶだよね…

「ぼくのめがね、りょうほうともみえなくなっちゃったんだぁ…もうパパとママとさっちゃんのかおも、たっくんとはるちゃんのかおも、じいじとばあばのかおもずっとみえないとおもったらどんどんかなしくなっちゃって…」

「じゃあさ、君の目がもし視えるようになるとしたらどうする?」

「ほんとうにみえるようになるの!?それならぼくなんでもするよぉ…」

「こらっ、簡単になんでもするなんて言っちゃだめよ」

ふふっとわらいながらおねえさんがぼくをなでた。

「じゃああなたの目を視えるようにしてあげる。でもその代わりあなたに呪いをかけるわ。不安そうな顔をしなくても大丈夫、痛かったり死んだりするようなものじゃないから」

それでも、のろいなんていわれたらこわいというのはかわらない。

「のろいってなに?ぼくどうなっちゃうの?」

「君は■◆ができなくなるんだ。ずっとというわけじゃないわ。…じゃあ、用は済んだし私はそろそろ帰るわね。目が覚めたら視えるようになっているはずよ」

「まって!なんていったの…?なにができなくなっちゃうの!?」

それでもすこしずつおねえさんのふんいきがとおくなっていくのをかんじた。

………

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