俳句女子の「俳句ことはじめ」…初「初晴れの~」
ゆきのです。
先日、初句会をしてきました。
初句会?
え? お着物きて、曲水の宴で
歌を詠んだの?
と、そのような趣向をこらした、
奥ゆかしいものではありません。
単に、私ゆきのが通っている2週間に一度の
俳句教室が、年明け初回の俳句教室の日だった、
というまでです。
なんだか大げさな言い回しで、すみません。
ですが、年明け初回だけあって、
今回の兼題(「お題」のようなもの)は、
新年につかわしいものでした。
「初」が兼題です。
「初」?
ちょっと難しく思えますが、つまりは、「初」のつくものを、
五七五に織り込めばいいわけです。
例えば「初詣」や「初売り」。
「初夢」もですし、そうそう「初句会」も立派な季語となります。
その他にも「歳時記」(季語をまとめたもの)を繰ってみると、
「初春」「初空」「初日」「初茜」「初晴」「初東風」
「初旅」「初市」「初商」
「初手水」「初暦」「初湯」「初写真」「初電話」
「笑初」「泣初」「初鏡」「初日記」
「初鶏」「初声」「初雀」「初鳩」
等々、このほかにも本当に色々あるようです。
そして私が詠ませていただいた一つ目がこちら
初晴に 〇〇の山も くっきりと
季語:初晴
まず「初晴」とは、元日の晴天のことです。
元日からよく晴れると、五穀豊穣の兆しとされているようです。
(「〇〇の山」は、わが家からもほど近い、身近な山です)
今年は私の住まい方面は、元旦から天気がよく、
青空に清々しいほどに〇〇山を望むことができました。
その気持ちを込めて作ったものです。
ところが、先生からご指摘がありました。
「『くっきり』が、ちょっと残念」とのこと。
以前のブログで、他の句のときも同じご指摘だったのですが、
俳句は、説明しすぎないほうがいいそうです。
余韻ではないですが、句の言葉以外から、
その情景を想像させるような、そんな句の方が、
趣があるそうです。
というわけで、私ゆきのの
「初晴に 〇〇の山も くっきりと」
は、いかにもあからさまのようで、
先生が、「例えばね」と、次のようなヒントを下さいました。
「初晴の 影くっきりと 〇〇山」
山そのものがくっきり、ではなく、
その影を際立たせることで、
山そのものを表現する、とのことです。
まだまだ難しいです。
ゆきの