─四面楚歌 ─超現代語訳してみた
超現代語訳してみました。
かなりの敬語を飛ばし、意訳してますので、ここの敬語が使われていない。これを読んで、テスト失敗した。等のクレームには一切責任を取りません。
ただし、明らかに文章がおかしい、誤字脱字がある等の意見はどしどしお寄せ下さい。
項王の軍が垓下に砦を作って立てこもっていた。兵が少なく、食料も尽きた。漢軍も国主の兵も砦を幾重にも取り囲んでいた。夜に、四方の漢軍が皆楚の歌を歌うのを聞いたら、項王がとても驚いて言った。
「漢は、もうすっかり、我が国、楚を手に入れたのか。なんとまあ。楚の人の多きことよのぉ」
そして、項王は夜であったが、起きてきて、帳の中で酒を飲んだ。美人という官職の女が居る。名は虞。いつも項王に寵愛され、従ってきた。足の速い馬が居る。名は騅。項王はいつもこの馬に乗っていた。そこで、項王は悲しげに歌い、激しく心を高ぶらせ、詩を作って歌った。
私の力は大地から山をも引き抜く程の力であり、気力は天地を覆う程ある。
しかし、今は時が私に不利であり、愛馬の騅はそれを感じて進もうとしない。
騅が進まないが、どうしたら良いだろう。
それにも増して、虞や虞やお前をどうしようか。
歌うこと数回あり、虞美人が唱和する。
項王は涙を数粒流した。
項王の臣下も皆泣き、顔を上げて項王を見上げられる者は誰も居なかった。