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【5夜目】砦の物語 『魔法と呪い』

 それでは私が語らせていただきますのは、愉快な呪いの物語。これは知り合いの馬伝のその馬の友達の友達の姉さんの知り合いのそのまた子供を飼っていた人間の住んでいた国の話だそうで。


 その国のお姫様は嫁の貰い手を探す毎日。お姫様は綺麗な人で性格も悪くないのですが、如何せんそのお姫様。あんまりにも美しいものですから、国中の女達から呪われていて。のろいというのもばかになりませんで、一人一人の悪意が噂になって確かめようもないことを真に受ける者達がお姫様から離れていきます。


 「あの王女、不気味ね。あそこまでお綺麗だと。人間らしい温かみがない顔って言うの?」

 「元は醜い赤ん坊だったって話で、それを哀れんだ王妃が若い娘の生き血の風呂に入れ続けたって話よ」

 「あ、それで最後は自分の血の風呂に入れて亡くなられたんでしょ?」

 「そうそう。本当に。前にお姫様に求婚した人なんか呪いで死んだそうよ」

 「ひゃあ!おっかねぇ」


 根も葉もない噂が広がるにつれて、お姫様はその胸を痛められておりました。


 「この国には私しかいない。私が旦那様を迎えなければ血が途絶えてしまう。この際誰でも構わないから、私を貰ってくれないものかしら」


 お姫様は愛馬に悩みを打ち明けます。皆姫を不気味がって城で彼女の相手をしてくれるのは、王様とペットの動物たちだけでした。その中でも一番仲が良かったのがこの馬だったのです。

 馬は嘶き以外返してくれませんが、お姫様はその馬と過ごす時間が大切でした。嫌なことを忘れるために彼の背に乗る。すると、……彼は思いきり城の中庭を走り回って、彼女の暗い気持ちを吹き飛ばしてくれるのです。


 「いっそお前が人間だったなら私をお嫁に貰ってくれる?ふふふ、お前は優しいわね」


 お姫様の言葉を受け入れるように馬は嘶き、優しい目でこちらを見ます。お姫様は本当にこの馬が人間だったら良かったのにと思いました。

 お姫様の言葉を理解していた馬は、何とかしてやれないものかと色々な者に相談して、毎日考え込みました。


 「やぁ、鳥さん。貴方は動物が人間になる方法ってのを知らないかい?」

 「私は知らないけど、そのことを知っている奴を知っている知り合いならいるよ」

 「その方はどこにいるのか教えて貰えやしないか?」

 「教えても良いけれど、私に可愛いお嫁さんを見つけてきてくれたらいいよ」


 馬はお姫様の飼っていた小鳥をこっそり連れて来て、野鳥に引き会わせました。


 「おお、なんて可愛い雌鳥だ!いいさ教えてあげよう。東の森へ行くと良い。そこに住んでいる犬に食べ物を持っていってやれ」

 「わかった。ありがとう」


 馬は野鳥に礼を言い、東の森を目指しました。鳥に言われた通りに、途中で盗んで来た食料を持っていくと森の奥からのそりと老犬が姿を現しました。


 「鳥に聞いてここまで来た。貴方は動物が人間になる方法を知っているそうだね。教えてくれないか?」

 「ああ、それは簡単だ。この森の奥にいる魔女に頼めばいい」


 食料を渡すと犬は快く教えてくれました。


 「魔女にお願いするには何を持って行けばいいだろう?」

 「ああ。願いと身体一つあれば十分だろう」


 多少不安になりつつも、小さい頃から優しくしてくれたお姫様のため。馬は森の奥へと進みます。

 そこにある一軒家。その前で馬が嘶くと、中から美しい女性が現れて……


 「おや、珍しい客人だ。森に住んで長いけど、馬が来るなんて初めてだ」


 驚いた様子のその女に馬は話しかけました。


 「貴女に頼みがあって参りました。訳あって私は人間になりたいのだが、お力添え願えないだろうか?何か私に出来ることがあるならば喜んでお受けする」


 その言葉を理解した魔女は、そうだねぇと考え込んで彼を見ます。


 「いいかい、馬。私は動物は好きだが人間は嫌いだ。だからこそ人間になりたいなどというお前の気が知れない。私がこんな所に暮らしているのも人間の所為だ」


 魔女は馬に考え直すように言いました。


 「人間は残酷な生き物で、何かが人と違っていたり、何か一つでも抜きんでたものがあると、それを叩かずにはいられない。嫉妬深く欲深く、そして怠惰で傲慢だ。そんなろくでもない者達の世界へ行けば、お前は辛い目に遭うだろう」

 「それは知っています」


 今正に彼の大切なお姫様がそういう連中の矛先に当てられているのです。


 「一人では辛いことも、誰かが同じ場所で支えたならば……それでその人は今よりは救われはしないでしょうか?」


 馬の決意が固いことを知り、魔女は諦めたように嘆息。それでも渋る口調で言います。


 「魔法をするには対価が要る。私が欲しいというわけではなくて、奇跡を起こすための材料が必要なんだ。それに人間になると言うことはこれまで四本足で生きてきたお前さんが二つの足を失うと言うことだ。その前足を両手に変えたところでお前さんは指を動かして細かい作業を行うには、痛みが伴うだろう」

 「それでも私は人間になって、助けたい人がいるのです」

 「……その凛々しい眼差し、記憶力、力強く雄々しいその声と、大地を駆ける足の速さ。お前の良いところは全て魔法によって失われるが構わないか?」

 「はい」


 馬の言葉に苦笑して、魔女は良いことを教えてくれた。


 「もっとも、それは何時までもではない。お前の思い人がお前を愛しているという度に、お前はお前だった頃の美徳を取り戻していくだろう」

 「わかりました」

 「ただしお前の正体を知られれば、魔法は解ける。また元の姿に戻ってしまうから注意するんだよ」


 こうして彼は馬としての自分の利点を失うことで、人間の姿に変えて貰いました。記憶力の低下したその男は、自分が何者でこれから何をすればいいのかもすぐに忘れてしまい、道をさまよい歩きました。しかし、魔女が嗅覚だけは残しておいてくれたので、懐かしいと感じる方向に、彼は歩き出しました。そうして懐かしさの感じる城までやって来たところで、泣いているお姫様に出会います。


 「どうしたんだお嬢さん?」

 「きゃ!誰ですか貴方は!」


 けれどそれが愛馬とも気付かず……城の警備をかいくぐり、お姫様の部屋前庭まで現れた男を不審者と勘違いして驚くお姫様。男はそれを弁解しようと思うのですが、うまく思い出せません。仕方ないので目の前のことを尋ねることにしました。何故だか解らないけれど、目の前の人が泣いているのがとても苦しかったので。


 「何を泣いてたんです?」

 「……私の飼っていた鳥が逃げてしまったんです。それに私の大好きな馬もどこかへ行ってしまって。みんな私から逃げていくんだわ」

 「そんなことはありません!」


 よく分からないなりにそれは違うと彼は思って、お姫様を見つめます。


 「あら、貴方……ごめんなさい。こんなこというのは失礼かも知れないけれど、貴方の眼差し……私の馬によく似ているわ」


 お姫様が笑います。馬自身はそれを思い出せませんでしたが、馬の姿の自分とはいえ、好きだと言われて呪いが一つ解けたのです。

 愛馬との類似点を見つけると、急に男に親しみが湧いて来るお姫様。彼女はこの男が危険だとはもう思わなくて、話がしたくなりました。


 「貴方、どこから来たの?兵士になりに来たの?それとも私に結婚でも申し込みに?」


 何気ないその言葉に、彼は思い出すようなものがあって、頷きます。


 「あら、本当に兵士志願者だったの?」

 「いえ、貴女に結婚を」

 「え?」


 お姫様は自分に初めて求婚者が現れたことに戸惑いながら、彼を王様の所へ連れて行きました。先程は不審に思えた行動も、自分に会いたいがために城に潜り込んだのだと思うと、勇敢で素敵だと思えるようになったのです。

 しかし王様は絶句。確かに何処の馬の骨でも結婚してくれるなら構わないとは思ったけれど、流石に本当に何処の馬の骨かも解らない。男に聞いても自分の名前も故郷も思い出せないのですから、怪しいことこの上ありません。

 お姫様はそんなに悪い気はしませんでしたが、王様はかんかんに怒ります。


 「こんな得体の知らない男に娘はやれんっ!」

 「でもお父様、誰でも貰ってくれるなら良いと言ったじゃないですか」

 「本当に馬の骨のような面をしているぞこの男!儂は馬面の孫など欲しくないわ!こんな男の何処が良いのだ姫っ!頭も顔も性格もまるで駄目ではないか!」

 「でも目が素敵だわ」

 「姫様は、私の目がお気に入りですか?」

 「ええ、好きよ」

 「ありがとうございます」

 「あら?貴方、良く聞くと素敵な声しているわね……とても素敵だわ」


 お姫様が一つずつ彼を褒めていくと、次々に呪いが解けて、素敵な男性がそこに現れました。その頃には馬も自分の目的を思い出していましたので、この場を切り抜ける理由を口にしました。


 「私は訳あって呪われていましたが、呪われた乙女の優しい言葉でこうして元の姿に戻れました。私の呪いを解いてくれた貴女の呪いを解くお手伝いをさせてください、姫」


 素敵な男性に跪かれてお姫様はうっとりしましたし、王様ももう非の付け所がないと二人の結婚を認めてしまいました。

 こうして二人は結婚し、跡継ぎが生まれて大きくなった後……彼はもうそろそろ潮時だと、お姫様に本当のことを打ち明けました。全てを話し終わると、元の姿に戻ってしまいました。もうこれで自分は用無しだろうとお姫様に背を向けると彼女が追いかけています。

 よくも騙したなと彼を詰るでもなく、お姫様は彼に抱き付いて頬を寄せます。


 「最初は解りませんでした。それでも一緒に過ごす内に解りました。あの懐かしさは……お前以外にあり得ない!貴方はお前なのだと!私はお前が人でなくても何であっても愛しています」


 全てを知った上で囁かれた愛の言葉は、隠されていた魔法を解き放ちました。魔法によって自分も馬になったお姫様は、彼と一緒に寄り添いながら何処までも……何処までも歩いてきました。


 *


 「というわけで、二人は幸せになりました。めでたしめでた……」

 「あ、あの……砦様?」


 人間的にはどうなのだという終わり方に、最初に口を挟んだのは伝承だった。


 「その後国って大変だったんじゃないですか?」

 「跡継ぎが何とかしたかと」

 「え、ええと……」


 親としてそれはどうなんだろうと唸る少年に、窘めるよう馬が言う。


 「これまで姫は国と人に弄ばれて生きてきたのだ。跡継ぎさえ残せばもう何も文句は言われないでしょう。馬として第二の人生を生き始めた。ハッピーエンドじゃないですか」

 「え、ええと……」


 困ったように視線を彷徨わせる伝承。それに菫姫が笑いそうな雰囲気になったが、まだ一押し足りないと踏ん張った。


 「要するに砦様。貴方はこう仰りたいのですね?種族の壁を越えた愛。馬であること、人間であること、自分であることを捨ててでも、誰かを想えることは素晴らしいと」

 「ええ、その通りです」


 菫姫の言葉に砦は頷いた。砦の同意に、菫姫は唇をどの表情に動かすか躊躇った後、苦笑の形に持っていく。笑いたいのではなく、笑うしかない……そういう動き。誰かを何かを少し嘲笑っているかのように見えた。

 その対象を王子だと認識した砦は、フォローをするように王子の方を見やった。


 「私のご主人様は自分であること、人であることを止められなかった。そのために一度失ってはならない愛を無くしてしまわれた」

 「砦……」

 「ですからそんなことが二度と無ければよいと思って、ご主人様の前でこの話をさせていただきました」


 此方へと近付いてくる愛馬に王子は歩み寄り、言ってくれるなと苦笑し撫でた。しかし、獣になる覚悟を決めろとは、随分な物言いだ。


 「あ、菫姫様!」

 「いい時間ですね。では今日はこの辺りでお開きに致しましょう。理様、砦様。今日はまたとない催しをありがとうございました。笑うには至りませんでしたが、とても楽しい時間でした」


 立ち上がり、いつものように……暗い扉の向こうへ、一礼し消えていく菫姫。その後を死神が続いて席を立つ。まだ帰る気配はなく、今日も泊まっていくつもりなのか、死神も扉の向こうへ。それを見届けた後に、伝承が灯りを手に取った。


 「それではご案内します。砦様はどうなされますか?城中に部屋を用意しますか?」

 「ああ、私はご主人様と同じ部屋で構わない」


 今の時間の外が危険なのは知っていると言わんばかりに、砦は伝承の言葉に続く。外を抜けて馬小屋に帰るつもりは無さそうだ。


(いや……)


 それだけではない。今日のこと。それから明日についてのことを俺に話したいのだ。王子はそれを察して口を挟むのを止めた。


 「伝承……」


 代わりに王子は、先を歩く少年の名を呼んだ。


 「俺は心を決めた」

 「明日の話のことですか?」

 「ああ。明日、俺は……ある愚かな男の話をしようと思う」

 「そうですか」

 「そして俺は……明日君がどんな話をしようと、泣いてみせる」

 「え……?」


 初めて夜の道で伝承が振り返った。悟られまいと必死に守って来た背中が向こう側で震えている。


 「な、何でですか!?貴方が明日菫姫を笑わせて、貴方が泣かなければ!貴方は彼女の仮面を外せます!その上でもう一つお願いが出来ます!そのお願いで菫姫に、僕に命令させてもいいじゃないですか!」


 そんなに仮面の下が気になるなら、それが一番。今王子が言った方法では、伝承の仮面を外すことしかできない。確かに非効率だ。


 「……伝承。俺は五日間君と菫姫を見比べて来た」

 「はい」

 「確かに第一印象は彼女が俺の妻に似ている。しかし……一日、二日と過ごす内に、段々君の方が似ていると思い始めた」

 「……」

 「俺は君が……私の妻なのではないかと疑っている」

 「……」

 「今は答えられないのならそれでも良い」

 「……何故、そんな方法を選ぶんですか?」

 「俺が、そうしたいんだ。そんな風に当てられるより、二つから一つを正しく見つけ出すやり方の方が、俺の気持ちを伝えられると思った」

 「……そ、そうですか」

 「逃げるなよ、背徳」

 「……」

 「何故お前がこうしてここにいるのか。明日全てを明らかにして貰う。その上でお前が生きているのなら、俺はお前を連れ帰る」

 「……もし、その人が生きていなかったのなら?」

 「言わなかったか?」


 これまで五日掛けてそれを伝えてきたつもりだったのだが。王子は壁際まで伝承を追い詰めて微笑む。


 「お前がもう既に死んでいるのなら、同じ所まで落ちてやる」


 国に縋り付くだけの者が自分というものだったなら。その殻を破り空を見上げる。地など無くて真っ逆さまに落ちていくだけなのだとしても、ここから一歩踏み出したいのだ。


 「……僕には、何のことだかわかりませんが」


 嘘を吐き慣れた伝承は空々しく口にする。


 「その人は、本当に……そんなことを願っているでしょうか?」

 「どういう意味だ?」

 「その人は貴方に会いたくなかった。近付いてきて欲しくない。何も知られたくない。そう思っているとは思いませんか?」

 「思わないな」


 即答する王子に、伝承は口籠もる。今度はどうしてとは聞けないのだ。聞けば返される答えが分かる。自分でも解っているのだ。そんな嫌いな相手だったなら、心配して様子を見に来たりしないだろうと。


 「あっ!へ、部屋!着きましたね!?そ、それじゃあお休みなさいませ理様っ!砦様っ!」


 部屋がすぐそこだと気付いた伝承は、ぱっと飛び出し鍵を開け、頭を下げて逃げ帰る。

 逃がし泳がせてやるのは明日までだ。王子は深追いはせずに見送った。


 「……助言は余計だったか?ご主人様?」


 部屋に入るや呆れたように語りかけてくるは砦。大きなクッションとシーツで寝床を作ってやればそこに彼は蹲る。


 「お前の鼻でも、伝承か?」

 「匂いならばどちらからも、王女の香りはする。それにそれぞれ違う匂いも纏っているから何とも言えない。唯、話をしてみて……性格はあの少年の方が王女に似ていると思いました」

 「なるほど。同意見で参考にならないな。お前を当てにし過ぎたか」

 「そう言わないでくれご主人様。この城はいろんな匂いと臭いが混ざっていて、鼻が利く分私の方が辛いのだから」

 「いろんな臭い?」


 それは何だと王子が問えば、砦は窓の外を見る。


 「特に夜になると酷い。嫌な臭いをした連中が外を歩き回っているように思える。馬小屋には蹄鉄があるから魔除けになって、そういう連中は近付いてこなかったが……臭いまでは防げない。それを知ってかあの少年は馬小屋に甘い香りのする果物と花を置いてくれていた」


 お陰で助かったし専ら昼間寝ていたと語る愛馬に、王子は何だそれはと釣られて外を見た。

 カーテンの向こう側には何も見えない。何もないじゃないか。そう言いかけて王子は、四日目……昨日の伝承の話を思い出す。あれはその前の日に、魚の話をした者とは思えない話だった。


 「硝子の家……」


 王子は何気なく、グラスを手に取り水を入れ……窓へと背を向ける。窓の向こうが映るように手のグラスの位置を傾けて……


 「……っ!」


 思わずグラスを落としそうになった。

 グラスに映る窓の外の景色は大体同じはずなのだが、目では見えなかった物が彼方此方に浮かんでいた。


 「安心しろご主人様。蹄鉄を装備している私がいれば、この部屋には悪しき物は入れない」

 「……当てにし過ぎたは撤回しよう」


 そういう意味でも助けに来てくれていたのかと、王子はほっと胸をなで下ろした。


 「ここは本当に変な場所だ。本当に何処かと繋がっていてもおかしくない」

 「どうせ明日には解る。考えるだけ無駄だから、今日は早いところ休みましょう」


 大口を開けて欠伸をする砦に促され、王子は五日目の床に就いた。

 寝転がって、目を閉じて……思い出すのは死神の話に脅える伝承の姿。


(思えば俺は……彼女と彼女の両親のことはよく知らないのだな)


 母親は幼い頃に死んだ。戦争慣れしていない父親は愚かにも先陣で特攻をかけ……俺との戦争で真っ先に死んだ。だから王女の姿のまま、背徳は剣を取らねばならなかった。後は何を尋ねても、唯全ては神託の所為だったと、彼女は悲しく涙するだけだった……

人の噂話が呪い。動物と話せるために、人の噂で魔女にされた女。

彼女は本当に魔女になり、動物たちの願いを叶えてやっていた。そう言う背景の話。


本当はあそこで馬がまた人間になってめでたしめでたし。が普通なんでしょうが、それだと馬が語り手である意味がない。ついでに人間と馬を比較して、人間を選んだ風になる。それじゃあああするしかないだろう。とりあえず跡継ぎの子が両親行方不明になって寂しいだろうな。めでたくないめでたくない。




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