表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
9/28

学園大騒ぎ

学園は朝から騒がしかった。


「ねえ聞いた?」


「美奈子様が誰か探してるって」


「男らしいぞ」


「え!?嘘でしょ!?」


 廊下がざわついている。


 理由は簡単だ。


 この学園には有名人がいる。


 その名は――


美奈子。


 貴族。


 成績優秀。


 美人。


 そして。


 学園のマドンナ。


 だがもう一つ有名なことがある。


「美奈子様って男嫌いじゃなかった?」


「そうそう」


「告白した貴族の男子全員断られてる」


「近づくだけで冷たい顔されるって」


 つまり。


 その美奈子が。


男を探している。


 そりゃ騒ぎになる。



 その頃。


 美奈子は校舎の廊下を歩いていた。


「見つからない……」


 昨日のダンジョン。


 助けてくれた少年。


 コウ。


 あの時はバタバタしてちゃんと話せなかった。


「もう一回話したいのに……」


 周囲の女子がヒソヒソ話す。


「見て見て」


「また探してる」


「相手誰なんだろ」


 そこへ男子生徒が近づいてくる。


「美奈子様」


「もしよかったら俺――」


 美奈子は振り向く。


 そして一言。


「違う」


 冷たい声。


 男子は固まった。


「す、すみません……」


 周囲の女子が小声で言う。


「やっぱ男嫌いだ」


「なのに誰探してるんだろ」



 一方その頃。


 俺は学園の裏門を出ていた。


「……静かだな」


 知らない。


 学園が騒ぎになっていることを。


 俺は街へ向かって歩く。


 目的は一つ。


 バッグの中の瓶。


 エリクサー。


「さすがに使うのはもったいない」


 店の前で止まる。


 古い商店。


 看板には。


アイテム商会


 俺は扉を開けた。


 カラン。


 ベルが鳴る。


 店の奥から男が出てきた。


「いらっしゃい」


「売却だ」


 俺は瓶を取り出した。


 机に置く。


 店主の目が止まる。


「……」


 そして。


 数秒後。


「……は?」


 店主が固まった。


 瓶を持ち上げる。


 光にかざす。


 手が震える。


「お、おい」


「これ……」


「どこで手に入れた」


 俺は肩をすくめた。


「ダンジョン」


 店主は頭を抱えた。


「エリクサーだぞこれ!」


「伝説級アイテムだ!」


 店の空気が変わる。


 店主は深呼吸した。


「……買う」


「いくらだ」


 店主は少し考えた。


 そして言った。


「金貨百枚」


 日本円で言えば――


約一千万円。


 俺は少しだけ笑った。


「悪くない」


 こうして。


 俺はダンジョン初日で。


一千万円稼いだ。


 そして思う。


「……ポーション」


「何本買えるんだこれ」


 少し笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ