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転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
4/28

???ゴースト

地下空洞の奥。


 ゴーストを数体倒し終え、俺はその場に腰を下ろした。


 普通なら、ここで帰る。


 だが俺は帰らない。


「ここからが本番だ」


 俺は自分のステータスを確認する。



【ステータス】


レベル:7


HP:58

MP:12


筋力:12

耐久:11

敏捷:14

器用:10


ポーション:2



「まずは条件を作る」


 俺は短剣を握り、自分の腕を軽く切った。


 痛みが走る。


 HPが減る。


 さらにゴーストにわざと攻撃を受ける。


 そしてポーションで微調整する。


 何度か繰り返し、ようやく目的の状態になった。



【ステータス】


HP:1

MP:1



「よし」


 ここからが一番面倒だ。


 俺はその場に立ったまま動かない。


 一歩も。


 絶対に。


 時間だけが過ぎていく。


 地下空洞は静かだった。


 遠くでゴーストが漂っている。


 だが近づいてこない。


 一時間。


 二時間。


 体がだるくなってくる。


「……まだか」


 だが動いたら終わりだ。


 このイベントは、普通のプレイヤーならまずやらない。


 HP1。


 MP1。


 その状態で三時間待機。


 しかも一歩も動かずに。


 こんな条件、誰も気付かない。


 だが攻略本には書いてあった。


『地下空洞の真のボス』


 そして――


 三時間が過ぎた瞬間。


 空気が変わった。


 地下空洞の中心に黒い霧が集まる。


 ゆっくりと形になる。


 俺は小さく笑った。


「出たな」


 現れたのはゴースト。


 だが普通のゴーストとは違う。


 色が濃い。


 そして名前が表示されていない。



???ゴースト



「世界で一体」


 このモンスターは特殊だ。


 出現条件が異常。


 しかも倒されたら二度と出ない。


 だからほとんどのプレイヤーが知らない。


 だがこいつには価値がある。


倒すとスキルを得る、それは固定で確定ドロップというスキルだ。


 ゴーストがゆっくりと近づく。


 冷たい空気が漂う。


 だが俺は慌てない。


 理由は単純だ。


「弱いんだよな」


 このゴーストは攻撃力が低い。


 イベントモンスターだからだ。


 条件が難しい代わりに、戦闘自体はそこまで強くない。


 ゴーストが爪を振るう。


 俺は横に避けた。


 HPは1。


 絶対に食らえない。


 短剣を構える。


「いくぞ」


 一歩踏み込む。


 ザシュッ。


 短剣が霧の体を切る。


 ゴーストが揺れる。


 もう一撃。


 三撃目。


 核が割れた。


 パリン。


 ゴーストは霧となって崩れ落ちた。


 そして床に光が落ちる。


 小さな結晶。


 俺はそれを拾った。



【スキル結晶】


確定ドロップ



効果:


モンスターが落とすドロップを視認できる。


落とさないモンスターには何も表示されない。



「……これだ」


 これは序盤では地味に見える。


 だが本当の価値は別にある。


 このスキルがあると――


レアドロップを持つモンスターが一瞬で分かる。


 つまり。


 効率よく狩れる。


 金も稼げる。


 レベルも上がる。


 攻略本でもこう書いてあった。


『最強の金策スキル』


 俺はスキル結晶を握りしめた。


 体に光が流れ込む。



スキル取得


確定ドロップ



【ステータス】


レベル:8


HP:1

MP:1


筋力:13

耐久:12

敏捷:15

器用:11


スキル

確定ドロップ(NEW)



 俺は周囲を見渡した。


 地下空洞にゴーストが一体いる。


 その頭上に――


 小さく光る文字が見えた。


ポーション


 俺は思わず笑った。


「なるほどな」


 これがスキルの効果。


 ドロップが見える。


 落とすモンスターだけ。


 落とさないモンスターには何も表示されない。


 つまり。


「もう無駄な狩りはしなくていい」


 俺はポーションを一本飲んだ。


 HPが回復する。


 そして短剣を構えた。


 目の前のゴーストを見る。


 頭上に表示されている。


ポーション


「よし」


 俺は踏み込んだ。


「レベリング再開だ」

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