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転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
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秘密の狩場

地下空洞には、ゆらゆらとゴーストが漂っていた。


 普通の生徒なら、この場所には来ない。


 そもそも入口の隠し通路に気付かないし、ゴーストは武器が効きにくいモンスターだからだ。


 だが俺は違う。


 攻略情報を知っている。


「まずは一体ずつだな」


 俺はゆっくり距離を詰めた。


 一番手前のゴーストがこちらに気付く。


 白い体がふわりと近付いてくる。


 冷たい空気が流れた。


「よし」


 踏み込む。


 剣を振る。


 ザシュッ。


 やはり手応えは軽い。


 完全には効いていない。


 ゴーストの冷気が腕に触れた。


「ぐっ……」


 鋭い冷たさ。


 HPが削れる感覚。


 俺はすぐ距離を取る。


 ポーションを一本取り出して飲んだ。


 体力が少し戻る。


 残りポーションは――


二本。


「まだ余裕はあるな」


 もう一度踏み込む。


 剣を振る。


 二撃。


 三撃。


 ゴーストの体が大きく揺れた。


 そして霧のように崩れた。


 床に小さな石が落ちる。


魔石。


 その瞬間、体の奥が熱くなる。



【ステータス】


レベル:2 → 3


HP:32

MP:8


筋力:7

耐久:7

敏捷:6

器用:6


スキル:なし



「経験値はやっぱり多い」


 普通のスライムより明らかに効率がいい。


 俺はそのまま次のゴーストへ向かった。


 だが二体目の戦闘は少し長引いた。


 武器が通りにくいせいで、どうしても手数が必要になる。


 冷気攻撃も何度か食らった。


「ちっ」


 HPが減る。


 俺はポーションを飲んだ。


 残りは――


一本。


「ここからは慎重に行くか」


 俺は三体目のゴーストを倒した。


 その時だった。


 床に落ちた魔石の横に、もう一つ光るものがあった。


「ん?」


 拾い上げる。


 小さなガラス瓶。



初級ポーション



「ドロップしたのか」


 思わず笑う。


 攻略情報にも書いてあった。


 ゴーストは低確率で回復アイテムを落とす。


 これでポーションはまた二本になった。


「助かるな」


 俺は空洞を見回した。


 すると奥の壁際に、小さな箱が見えた。


 古びた木箱。


「……あったな」


 これも攻略情報で知っている。


 この地下空洞には低確率で宝箱が出る。


 俺は慎重に近づいた。


 罠はない。


 ゆっくり開ける。


 中に入っていたのは――


 黒い短剣だった。



影短剣(Eレア)

追加ダメージ +25

敏捷 +3



「やっぱりこれか」


 序盤ではかなり強い武器だ。


 俺は短剣を握った。


 軽い。


 バランスもいい。


 試しに近くのゴーストへ向かう。


 踏み込む。


 短剣を振る。


 ザシュッ。


 今までより明らかに手応えがある。


 二撃目。


 ゴーストが消えた。


「……強いな」


 敏捷が上がっているのも大きい。


 動きが軽くなった。


 体の奥からまた熱が湧き上がる。



【ステータス】


レベル:6


HP:51

MP:11


筋力:11

耐久:10

敏捷:13

器用:9


装備

影短剣(E)



 思わず笑う。


「これは効率いいな」


 レベル。


 武器。


 金になる魔石。


 全部手に入る。


 しかもこの狩場を知っているのは――


今のところ俺だけ。


「まだ狩れるな」


 ポーションは二本。


 ゴーストはまだ残っている。


 俺は短剣を構えた。


「レベル10くらいまでは上げたいな」


 そう言って、次のゴーストへ踏み込んだ。

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