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転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
19/28

ドラゴン

隠しダンジョンの奥へ進むほど、空気はさらに重くなっていった。


 探索スキルで感じる反応も、今までのモンスターとは明らかに違う。


 圧力というか、存在感というか――


 まるでそこに巨大な生き物が眠っているような感覚だった。


「……これは」


 俺は思わず足を止めた。


「間違いなくボスだな」


 通路の先には、巨大な石の扉がある。


 古代の遺跡みたいな模様が刻まれていて、明らかに普通のフロアとは違う。


 つまり――


 ボス部屋。


「こんな隠しダンジョンにボスまであるのかよ」


 だが、ここまで来て引くつもりはない。


 むしろ。


 俺の手には、今最高の武器がある。


 ソウルイター。


 そして探索スキル。


 さらに幸運の加護。


「これでドラゴン系とか出たら笑うけどな」


 そう呟きながら、俺は石の扉を押した。



 扉は重い音を立てながらゆっくりと開いた。


 中は巨大な空間だった。


 洞窟というより、地下神殿に近い。


 そして。


 その中央に――


 巨大な影。


 赤い鱗。


 大きな翼。


 鋭い牙。


 ゆっくりと持ち上がる長い首。


「……おい」


 俺は思わず笑ってしまった。


「本当にドラゴンじゃねぇか」


 それは間違いなく――


 レッサードラゴン。


 完全な成体のドラゴンではないが、それでも普通の冒険者ならパーティーで戦うレベルのモンスターだ。


 ドラゴンがゆっくりと目を開いた。


 赤い瞳がこちらを見る。


「グルルル……」


 低い唸り声。


 その声だけで空気が震える。


 だが。


 俺は剣を構えた。


「いいね」


「スキル持ってそうだ」


 次の瞬間。


 ドラゴンが咆哮した。


「グオオオオオオオ!!」


 洞窟全体が震える。


 そして口が大きく開いた。


 俺はすぐに理解した。


「ブレスか!」


 炎が吐き出される。


 巨大な火の奔流。


 俺は横へ全力で跳んだ。


 炎が床を焼き、石が溶ける。


「……やば」


 当たってたら終わってた。


 だが。


 ドラゴンは動きが大きい。


 つまり――


 隙も大きい。


 俺は床を蹴り、ドラゴンの横へ走る。


 巨大な爪が振り下ろされる。


 避ける。


 風圧が体を揺らす。


「でかいだけなら勝てる」


 俺は懐へ潜り込んだ。


 そして。


 ソウルイターを振り抜く。


「斬撃!」


 ザシュッ!!


 鱗の隙間に刃が入った。


 ドラゴンが怒りの咆哮を上げる。


「グオオオオ!!」


 尾が振られる。


 俺はギリギリで跳び退いた。


 それでも衝撃で転がる。


 HPが少し削れる。


「やっぱ簡単じゃないな……」


 俺は立ち上がりながらポーションを飲んだ。


 だが、その瞬間。


 俺は気づいた。


 ドラゴンの動き。


 攻撃のリズム。


 それは――


「……攻略本通りだ」


 思い出す。


 このタイプのレッサードラゴンは、三回攻撃のあと必ず隙ができる。


「じゃあ」


「次で終わりだ」


 ドラゴンが再び突進してくる。


 爪。


 避ける。


 尾。


 しゃがんで回避。


 そして三撃目。


 ブレス。


 俺は横へ跳ぶ。


 炎が通り過ぎた瞬間――


 ドラゴンの首が大きく下がる。


 隙。


「ここだ!」


 俺は全力で踏み込んだ。


 ソウルイターを両手で握る。


 そして。


 首元へ――


 全力の斬撃。


 ザシュウウッ!!


 刃が深く食い込む。


 血が噴き出す。


 ドラゴンの体が大きく震えた。


「グオオ……」


 巨体がゆっくりと崩れ落ちる。


 洞窟全体が揺れた。



 その瞬間。


 ソウルイターが激しく光り始めた。


「来た……!」


 剣の中に、巨大な力が吸い込まれていく。


【魂吸収】


【スキル取得】


【竜鱗皮膚】


「……おお」


 説明が頭に浮かぶ。


【竜鱗皮膚】


【防御力大幅上昇】


【物理ダメージ軽減】


「これは……」


「当たりすぎるだろ」


 ソウルイターのスロットを見る。


再生(小)

竜鱗皮膚


残りスロット:1


「あと一つか」


 その時だった。


 探索スキルが新しい反応を捉える。


「……?」


 ダンジョンの入口方向。


 人の反応。


 しかも。


 一人じゃない。


 複数人。


「……冒険者か?」


 だが、その中に。


 一つだけ知っている気配があった。


 俺は思わず苦笑する。


「まさか」


「美奈子か?」

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