表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
17/28

ソウルイーター

砕けたスキル結晶の光が、ゆっくりと俺の体の中へ流れ込んでいく。


 暖かい感覚が頭の奥へ広がり、何か新しい感覚が目覚めるような不思議な感触があった。


 すると、頭の中に声のようなものが響く。


【スキルを獲得しました】


【探索】


「……探索?」


 その言葉を口にした瞬間、今までとは違う感覚が周囲に広がった。


 洞窟の奥。


 壁の向こう。


 そして、少し離れた場所。


 まるでレーダーのように、複数の反応が頭の中に浮かび上がる。


「……マジか」


 俺は思わず笑った。


 これはかなり便利だ。


 頭の中の感覚を整理すると、どうやらこのスキルはダンジョン内のモンスターの位置を感知できる能力らしい。


 しかも、距離もなんとなく分かる。


「これ、めちゃくちゃ強くないか?」


 今までみたいに運でモンスターを探す必要がない。


 反応を見ながら動けば、効率よく狩りができる。


 つまり。


 ドロップ狙いができる。


「幸運の加護と相性良すぎだろ……」


 完全にレベリング用スキルだ。


 俺は周囲の反応を確認する。


 このフロアにはまだモンスターが何体か残っている。


 だが、それよりも――


 奥。


 さらに奥の通路の先に、強い反応が一つある。


「ボスか……?」


 いや。


 それとは少し違う。


 モンスターというより、宝箱の反応みたいなものだ。


 探索の感覚がそう教えてくる。


「……行くか」


 俺は短剣を握り直し、洞窟の奥へ進み始めた。



 通路を少し進むと、小さな広間に出た。


 そしてその中央には――


 宝箱が一つ。


 古びた木の箱。


 いかにもダンジョンにありそうな見た目だ。


「……怪しいな」


 俺は立ち止まる。


 普通のダンジョン探索者なら、ここで喜んで近づくだろう。


 だが。


 俺はこのゲームの攻略本を知っている。


「まぁ……そうだよな」


 俺は小さく笑った。


「ミミック」


 その瞬間だった。


 宝箱のフタが突然開き、中から巨大な口と鋭い牙が現れる。


 ガバッ!


 俺の腕を噛みつこうと飛びついてきた。


 だが。


 俺はすでに横に動いている。


「斬撃!」


 短剣を振り抜く。


 ザシュッ!!


 ミミックの横を深く切り裂いた。


 だが、ミミックはまだ動く。


 体を大きく揺らしながら、再び飛びついてきた。


 俺は距離を取る。


「見た目よりタフだな」


 ミミックは宝箱型モンスターだが、意外と防御が高い。


 しかも牙の攻撃は普通に危険だ。


 俺はタイミングを測る。


 ミミックが跳んだ瞬間。


 横へ避ける。


 そして。


「これで終わりだ」


 首元を狙って短剣を突き刺した。


 ザシュッ!!


 ミミックの体が震え――


 そのまま崩れ落ちる。



 光が地面に落ちた。


 ドロップ。


「お?」


 俺はそれを拾い上げる。


 すると、そこには一本の剣があった。


 黒い刃。


 わずかに紫の光を放つ不気味な剣。


 普通の武器じゃない。


 明らかに――


 レア装備。


「鑑定……ってスキルないか」


 だが、手に取った瞬間、なんとなく性能が分かる。


【ソウルイター】


【ランクA】


「……Aランク?」


 思わず声が漏れた。


 ダンジョン初心者が拾う装備じゃない。


 完全に当たり武器だ。


 さらに説明を読む。


【効果】


【斬った相手のスキルを3つまでストック可能】


「は?」


 俺はしばらく固まった。


 そしてゆっくりともう一度説明を見る。


 斬った相手のスキルをストックできる。


 最大3つ。


「……やばくないか?」


 つまり。


 モンスターでも人でも。


 スキル持ちを倒せば、その能力を武器に保存できるということだ。


「チート武器じゃん」


 しかも剣自体の攻撃力もかなり高い。


 俺は試しに振ってみた。


 空気が軽く震える。


「これは……短剣より強いな」


 俺は迷わず装備を変えた。


 黒い刃の剣――ソウルイターを握りしめる。


 すると探索スキルの反応がまた広がった。


 さらに奥。


 今までよりも大きい反応がいくつかある。


 しかも。


 数が多い。


「……まだ奥があるのか」


 この隠しダンジョン。


 どうやら、まだ終わりじゃないらしい。


 俺はソウルイターを肩に担ぎながら、小さく笑った。


「よし」


「もっとレベル上げるか」


 そう言って、さらに奥の闇へ足を踏み入れた。

感想、レビュー貰えたらモチベ上がります!

ブックマークもよければよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ