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転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
13/27

決闘

学園の訓練場。


 石で囲まれた広い場所。


 すでに人が集まっていた。


「マジで決闘するのか」


「相手は護衛騎士だぞ」


「学生が勝てるわけない」


 ざわざわと騒がしい。


 中央。


 アルトが剣を抜く。


 銀の剣が光る。


「私は本気では戦いません」


「ですが」


「美奈子様に近づく以上」


「実力は見せてもらいます」


 俺は短剣を抜く。


 カチャ。


 観客が笑う。


「短剣?」


「勝つ気あるのか」


「終わったな」


 美奈子が心配そうに言う。


「コウ…大丈夫?」


「まあ」


「なんとかなる」



 審判の教師が手を上げた。


「始め!」


 その瞬間。


 アルトが動いた。


 速い。


 騎士の剣が振り下ろされる。


 ガン!!


 地面が砕ける。


 観客。


「速っ!」


「さすが騎士」


 俺はギリギリで避けた。


 風が頬をかすめる。


(重い)


(まともに食らったら終わり)


 アルトが言う。


「避けますか」


 次の一撃。


 横薙ぎ。


 俺は後ろに跳ぶ。


 また避ける。


 観客がざわつく。


「避けてる」


「意外とやる」


 アルトが少し笑う。


「ですが」


「いつまで避けられますか?」


 剣を振り上げる。


 大振り。


 俺は心の中で思う。


(やっぱり)


(攻略本通りだ)


 アルトの剣。


 強い。


 だが。


振りが大きい。


 そして。


 鎧の構造。


 右側。


 肩の可動部分。


 防御が薄い。


(そこだ)


 アルトが突っ込んでくる。


 俺はわざと前に出た。


 観客。


「え?」


「突っ込んだ!?」


 アルトの剣が振り下ろされる。


 その瞬間。


 俺は体をひねる。


 ギリギリでかわす。


 そして。


 短剣を振る。


 キン!!


 鎧の隙間。


 右肩。


 アルトの体が止まる。


「……!」


 短剣の先が。


 アルトの首元に止まっていた。


 静寂。


 観客。


「……」


「……」


「……は?」


 教師が言う。


「そこまで」


 アルトがゆっくり息を吐く。


 剣を下ろす。


「……参りました」


 観客。


「えええええ!?」


「勝った!?」


「騎士に!?」


 美奈子が走ってくる。


「コウ!!」


 満面の笑顔。


「すごい!!」


 俺は短剣をしまう。


「まあ」


「弱点あったし」


 アルトがじっと俺を見る。


「……なぜ」


「私の弱点を知っている?」


 俺は適当に答えた。


「勘」


 アルトは少し笑った。


「面白い方ですね」


 そして。


 深く頭を下げる。


「美奈子様の友人として」


「認めましょう」


 周囲の学生。


 完全に混乱。


「騎士が認めた」


「終わった」


「この男何者だ」


 美奈子は少し照れて言う。


「友人じゃない」


 アルト。


「?」


 美奈子。


「もっと仲良いから」


 周囲の男子。


「死んだ……」

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