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転生したけど攻略本のおかげでチート無双  作者: ワギャ
第一章 攻略本とレベリング
10/28

再会

金貨の袋が重い。


 腰にぶら下げた袋。


 ジャラッ。


 歩くたび音がする。


「一千万か……」


 昨日まで。


 ポーション三本しか買えなかった俺が。


 今は。


 ポーションなんて箱で買える。


「まあ使い道は後で考えるか」


 俺は学園の門をくぐった。



 その瞬間。


 ざわざわざわ。


「いた!!」


「え!?」


「美奈子様が探してる男!」


「まじ!?あいつ!?」


 周りの視線が一気に集まる。


「なんだ?」


 俺は首をかしげる。


 その時。


「コウ!」


 声が響いた。


 振り向く。


 そこにいたのは。


 美奈子だった。


 長い黒髪。


 整った顔。


 学園の制服。


 そして。


 周囲の生徒が一歩下がる。


 学園のマドンナ。


 貴族。


 男嫌いで有名。


 その美奈子が。


 まっすぐ俺に走ってくる。


「見つけた……!」


 目が少し潤んでいた。


「昨日!」


「どこ行ったの!?」


 俺は普通に答える。


「帰った」


 周囲が静まり返る。


「……」


「……」


「……」


 美奈子がコウの腕を掴んだ。


「探したんだから!」


 ざわぁ!!


「腕掴んだ!!」


「うそだろ!?」


「男触ってる!!」


「男嫌いの美奈子様が!?」


 学園が騒ぎになる。


 美奈子は気づいてない。


「ちゃんとお礼言ってないでしょ」


「助けてくれてありがとう」


 そう言って。


 少し照れながら笑った。


 周囲の男子。


 全員固まった。


「笑った……」


「男に……」


「終わった……」


 一人の貴族男子が震える。


「俺三年告白してるのに……」


 俺は状況がわからない。


「何か騒がしいな」


 美奈子は言う。


「気にしなくていい」


 そして。


「今時間ある?」


 周囲。


 完全沈黙。


「お茶でもどう?」


 学園。


 完全崩壊。


「デート誘った!!」


「死んだ!!」


「俺もう無理!!」


 俺は少し考えた。


「……まあいい」


 そう言った瞬間。


 男子達が膝をついた。


「世界終わった……」


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