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筆者入院体験から語る! 普段から備えるべき「入院時に本当に必要なモノ」

作者: なみ

緊急入院も計画入院も体験した筆者が、実体験をもとに「普段から用意しておくべき入院グッズ」の真実を語ります。

自分は健康だから他人事だ……などと思っていられるのは今のうち。

次はあなたの番かも知れませんよ。


一人暮らしさん、必読。

「私の入院経験が誰かの役に立ちますように」


 切なる願いではあるだろう。

 自分のつらい経験に「何かの意味を持たせる」ことで良い経験に昇華したいのでしょう。

 わかるよ。

 そうでもなきゃ、やってらんないですもの。



 そういった願いから「私が本当に役立つと思った入院グッズ」とか「一人暮らしの女性が急な入院に備えて日ごろから用意しておいた方がいいもの」とかを実体験ベースで挙げている人が結構な数いらっしゃいますが。



 まーーーーーーーーーーじで、3,4回の入院体験で汎用感だすのはオススメできない。


 たかだか1回の入院だけで言い出すな、というのは言わずもがな。

 回数だけは重ねている方でも、もし同じ病院の同じ診療科にばかり入院しているんだったら、まだ世界を知らない。ダニング・クルーガーの「完璧に理解した」になっちゃってる。落ち着くんだ。

 違う病院・違う科での入院体験があっても、その差異に気付けないような観察眼しか持ってないなら、それもまた、あなたが誰かに何かをお教えする高みにはいないと肝に銘じたほうがいい。


 実際。病院によって、そして診療科によって、入院時に必要なもの・許可されているもの・記名のルール、意外と違うんですよ。


 「入院グッズに現金一万円を入れておいたら便利だった」という体験談を見かけましたが、病院によっては現金の持ち込み上限が二千円ほどのところもあります。


 「コップ・箸はマスト」という方も多いですが。自分の箸を持って来いという病院もあれば、そうでない場所もある。病気によっては栄養剤を胃にダイレクト注入だったりするしな。


 「タオルは用意しておこう!」についても、確かにタオルは必要だけど、記名ルールがあったり、病院のタオルと混じらないようにしてほしいとか言われることもあるからなあ。あとタオルは持ち出し用とかいって備えておくと、いざ出番って時に湿気臭くて使えなくなるんだよね。


 「スリッパ・室内履きは用意しておこう」はね、やめたほうが良いです。入院中の靴も病院によってルールが違う。スリッパやサンダルはNGとか、逆に着脱が面倒だからかかとを覆う靴NGとか、紐靴NGとか。



 などなど。

 本当に病院によって違います。

 なので、ああいうSNSの体験談に騙されないで欲しい。


 と言いつつ、私自身と家族の数少ない入院歴から垣間見た「入院時に本当に必要なもの」を書き添えておこうと思う。



 ひとつ。

 病院のルールを遵守する心。

 これはマジで大切。

 消灯時間過ぎてもベッドで動画見てるヤツとかね。同室の他の人から見たらエレクトリカルパレードですからね、そのブース。まぶしくて寝られねえんだよ。

 「テレビを見るときは必ずイヤホンをつけろ」という鉄の掟の隙をついて「イヤフォン無しラジオ」をキメてた人もいたな。

 一番ヤバかったのは「病院のメシとか食いたくねえから、普通に外出て回転寿司食ってきたわ」とか自慢してた女子高生だったかな。普通に迷惑。ばっちい服でうろつくんじゃねえ。


 まあそういうわけで、病院のルールを遵守してください。本当に。



 そして、ふたつめ。

 諦観。

 不便さを嘆かず、ある程度は諦めましょう。一番つらい「病気」を何とかしてる最中なんだから、それ以外は些事。

 まあね、長期入院だとある程度の快適さを求めてしまうのもわかります。が、そういう場合は後からグッズを揃えていけばいいわけです。入院初期って、快適さ云々は本当に関係ないから。生きるか死ぬかだから。特に緊急入院は。口から食えると思わないほうがいい。口から食える状態で入院開始する場合は、事前にオリエンテーションがあってグッズをしっかり準備する余裕があるから。大丈夫。知らんけど。



 みっつめ。「気軽に頼みごとができる人脈」か「多少のムダ金を許せる余裕」のどちらか。

 いうて人脈維持には結局金か時間かのコストを払うんで、結局は金銭的資源に集約される気がするんですが、それはさておき。

 入院後期で余裕が出た際に快適に過ごせるようにするには、外で調達係をやってくれる人材が欠かせません。気軽に何度も呼びつけられて、快く応じてくれる。そういう人がいるといいですね。

 それがなくても、金さえあれば何とかなります。緊急入院でも、そうでなくても、院内で許可されている生活グッズは院内のコンビニで購入できます。



 以上であります。




 結局のところ、入院は非日常。普段と同じような快適さを求めるのはどうやったって難しい。病気を治すことに専念し、病院のルールに従って過ごすことが一番大切だということに尽きるわけです。

 狭い視野ですべてを知ったような気になっている人がばら撒く情報に振り回されないでくれ。



 あなたの入院が、無事に、そして少しでも穏やかに過ぎることを願っています。


結局 難局を乗り切るのに必要なのは「精神」。

「根性論じゃねえか」と言われれば全くその通りである。

病は気から。

根性で殴り勝て。

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― 新着の感想 ―
普通に6回入院して手術した経験から、一言。 「看護師長には、喧嘩は売るな」!
延命処置の決定権を誰にするかは必要かな。
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