表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダレガタメニ  作者: 猫宮いたな
港倉庫戦争
47/50

紫苑


 俺は、妹の為に生きてきた。

 妹の命を救うために、妹と別れを告げた。


 今と未来。その二つを天秤にかけて。俺は未来に賭けた。


 妹の為なら、俺は何でもできた。

 自分自身を殺し、俺はボクになった。


 泉五島の人たちは優しかった。

 よそ者のボクに優しくしてくれた。


 特に、ボクと年の近かった、天月玲央という少年は、友になった。


 病院での仕事は大変だった。けれど、苦しくはなかった。

 妹の為に、島の皆さんの為に働けることは、幸せを感じれた。


 ある時やって来た、長谷川も最初は、いい奴だと思った。

 同じ島の外の人間で、話も合うことが多かった。


 けれど、長谷川は騙っていた。

 彼女の目的はボクだった。その為に邪魔なものをどんどん傷つけていった。


 その牙は島の人たちにも向いた。


 森永小夜。長谷川の正体はボクの大学時代の同級生だった。

 一目惚れしたボクを自分のものにする為に、この島に来た。

 自分のことを見てほしい。だから自分以外が無くなればいい。


 そんな一心で、ボクが作った失敗作、アセビを広めた。


 ボクが、彼女の想いに応えていたら。もしくは拒んでいたら……。

 アセビの管理をしっかりしていたら……。


 後悔や、責任、罪。多くのものがボクにのしかかった。

 でも、それから逃げることをボク自身が許さなかった。


 混乱に落ちていく島をボクはただ傍観し続けた。

 この島を救うヒーローが現れるまで。


 そして、彼は現れた。

 ボクは、長谷川の分の責任を背負ってラスボスとして、彼の前に現れた。


 天月玲央に感謝を告げた。

 ボクを匿って、背中を押してくれた。

 立場なんて関係ない。友達の為に俺はできることをやる。

 そう、言ってくれた。嬉しかった。

 だから、彼に並べるようになるためにも……。

 

 ボクはラスボス。ラスボスを倒して、この島に平穏を取り戻すんだ。

 物語は、もう終わる……。

 任せたよ、ヒーロー。 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ