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天秤傾く12世界

美しい物語

作者: 時ノ宮怜

私は見たい

私は知りたい

私はそれを広めたいのだ。


いつか、どこかで産まれたただの人

今、ここで生きていくただの人

あの日、あの場所で死んだただの人


それが紡ぐ変わらぬ日々が

終わらぬ思いが

ただそれだけではないと願う心が

残した記憶が

それが私が望むただ一つの物語。


私は決して忘れない。

私は決して見捨てない。

私は決して嗤わない。

あなたが生きた軌跡を。


産声を上げる。

一つの命として根を下ろす。

私はここだと世界へ吼える。

それは愛に満ちて祝福されているのかもしれない。

それは愛などなく、疎まれているのかもしれない。

そこは平和か、戦場か、

どんな時に生まれてもあなたはただ一人の英雄。

これから世界に名を刻む英雄。


成長する。

あなたはどう生きていくのだろう。

親愛を、友愛を、性愛を知るのだろうか

憎悪を、邪悪を、醜悪を知るのだろうか

どう生きてもいいのだ。

それはあなたの人生の寄る辺となる。

あなたの今までとこれからを創るために必要なもの。

これからあなたが英雄となるために必要な。


そう。

産まれ、育み、来りて集え。英雄、英傑。

命の輝きを私は見たい。

私は知りたいのだ。

他でもないあなたが紡いだ物語を。


戦士となり国を人々を守る者よ

隣人となり人々に愛を教え説く者よ

学者となり文明を進め可能性を示す者よ

芸術家となり心を豊かにする者よ

悪人となり人の矛盾を示す者よ

罪人となり正義のあり方を教える者よ

凡人となりあるがままをそして羨望と希望により支える者よ


すべてが世界になくてはならない。

かけがえなくかけてはならない存在現実ヒストリア

すべてがあなたにとっての個人神話マイソロジー

それがあるからあなたはこの世界観コスモロジーに存在していると証明している。


あなたの魂を見せてくれ。

その生き方に必ず輝きがあるから。

あなたの生き様を教えてくれ。

その歴史は必ず美しいものだから。

だから私はそれを広めよう。

蝶のように羽ばたいて、

本のように刻み込んで、

歌のように高らかに、

その美しい物を語り続けよう。

美しい物語を


あなたはどんな物語が好きでしょうか

戦闘もの?日常もの?

ファンタジー?サスペンス?ホラー?

私は悪食なのでなんでも好きです。

そのすべてが尊敬するべき作品です。

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