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蒼ノ英雄譚 〜最強旅団の魔滅記録〜  作者: 暁
第1章 深緑の森編
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〜鬼退治〜

鐘の音が鳴りしばらくユレンは部屋で待っているとロイツがやってきた


「話の続きは後だ、今オーガの大群に襲撃を受け切迫した状況だ、すまんがしばらく待っててくれないか?」


ロイツの話では里の人総出で迎え撃つという状況だった。


「よかったら俺も手伝いましょうか?」


「ワンワン!!」


ロイツにそう告げる、ハヤトもやる気みたいだ。


「いいのか……?」


申し訳なさそうにロイツは尋ねた


「ええ、早速行きましょう!」


こうしてユレンはハヤトと共に戦場に向かうのであった。


外壁の上からエルフ達が弓や魔法を放つ

だがオーガの数が多く焼け石に水だった

そもそもオーガという個体はタフで力も強く厄介な魔物とされている、群れても数人でありここまで大きな規模にはならないモンスターだ。


「いったいどうなっているんだ……」


この異常事態にロイツは思わず呟く


「お父さん!!」


チェルシーが駆け寄って来る、前戦にいた様だ。


「今は何とか持ち堪えてるけど、門を破られるのも時間の問題よ……」


チェルシーは不安そうな声で言った。


「ホッホ ここはワシの出番かのぉ」


セネクスがやってきた

外壁の上に立ち魔法を放つ


吹き荒れる(ティフォナス)風の英霊(・アーダ)


大突風が吹き荒れる、オーガは次々と飛ばされて行く。


ユレンも外壁に登り魔法を唱えた


砂塵の(スコーニ)大竜巻(・トゥルボー)


砂塵の竜巻がオーガをすり潰す

これで半数異常のオーガが戦闘不能になる。


「ホッホ やりおるわい」


セネクスが称賛した。

続いてロイツが士気をあげる


「オーガは残りわずかだ! 剣を使う者は外に出て各個撃破する俺に続け!!」


「おおおお!!!」


剣を持ったエルフが次々に門に向かった

門の外で戦うエルフに外壁から弓を持つ者が援護射撃をする、ハヤトも外に出て戦っていた

オーガを倒しきる。


「問題なく勝ってよかった」


ユレンがほっとしているとそいつは現れた。


「ガァァァァァッ!!!!」


赤黒い普通のオーガの2倍以上大きいオーガだった。


「な! オーガロードだと!!」


ロイツが驚きで声を荒げる


「撤退だ! 殿は俺がやる! 門の中へ急げッ!!!」


門に次々と兵が戻ってくる

ハヤトはロイツの所に残る様だ


「このままじゃ……お父さんが……」


チェルシーがロイツのとこに向かおうとするがネクサスに止められる


「行ってはいかん、ロイツもそれを望んでない」


「でも……お父さんが……おじいちゃんなんとかならないの?」


チェルシーは涙を溜めながら聞く


「ワシは里を守る結界魔法を構築している……他に力は割けない……」


「そんな……」


チェルシーの顔が青褪め膝をつく

ユレンは膝をついたチェルシーに言う


「俺が行くよ」


「ユレン……お願い……助けて」


「任せろ」


ユレンは足元に魔法を発動させる


突風(ラファガ)


足から突風が吹き荒れユレンはオーガロードに向かって飛んでいった。


ロイツとハヤトはオーガロードと戦っていた


「なんてパワーだ!!」


ロイツはオーガロードの攻撃を紙一重で防御するが吹き飛ばされそうになる

ハヤトはスピードを活かしオーガロードを翻弄する


「ガァァ!」


「うぉぉ……!」


オーガロードの一撃がロイツを吹き飛ばす

吹き飛ばされたロイツは木にぶつかり意識を失った

庇う様にハヤトが前に出て、オーガロードに向かって威嚇する。


「グルルゥ……」


オーガロードは拳を振り上げる、絶対絶命だ。

そこに飛んできたユレンがオーガロードの顔面にドロップキックを入れたあと着地した。


「ガァァァァァ」


オーガロードは顔を抑え悶える。

着地したユレンは言う


「行くぞハヤト!!」


「ワン!!」


ハヤトはヒット&アウェイでオーガロードに攻撃する

その時ハヤトの脳内にアナウンスが流れた。


(※スキル "氷狼変化" を習得しました※)


ハヤトはスキルを発動する

ハヤトの体から冷気が漂う、銀色の毛並みも相まって神秘的に見えた。


オーガロードはハヤトの攻撃を受けると傷口が凍傷していく。


その光景にユレンは一瞬驚くが、今はオーガロードを倒す事を優先してユレンは魔法を唱える。


水槍(ウォータースピア)


水でできた槍がオーガロードに飛んでいく、そこにハヤトは氷の息吹を吹きかけ、水槍が氷槍に変わってオーガロードに突き刺さる、ユレンはそれを連続して放つ。


オーガロードは徐々に凍結して体の動きが鈍くなる。


竜巻(トルネード)


オーガロードは防御や回避しようにも体が動かず抵抗できずに竜巻により遥か上空に打ち上げられた。


「これで最後だ」


ユレンは上位火魔法を唱える


落ちる(ラートゥンヴァルン)太陽(・ヘリオス)


「ガァァァァァ!!」


灼熱の特大火球が空から落ちてきて上空に上がったオーガロードを飲み込む、オーガロードは断末魔をあげ消し炭になるのであった。


「綺麗……」


チェルシーは空に浮かぶ赤い光球を見て思わず呟く

それはとても幻想的な光景だった。


エルフの兵が駆けつけてくる

数人のエルフが気を失っているロイツを抱え、ユレン達は里に戻るのであった。


「ふむ、なかなか面白いのがいるな」


「手っ取り早く済まそうと思ったが中々うまくいかないもんだな」


「ガルルゥ」


山の頂から2つ黒い闇が湧き出てそれは言う

そしてゆっくりと闇はどこかに消えた。












































次回は前兆

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