表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/58

22話.運が良いのか悪いのか

ああ、書きたかったとこです……(感動) 正確にいうと次話なんですけどね。



 そのまま私は、数十m下に真っ逆さまに落ちていった――わけではなく、数m下の、雪がたくさん積もったところに落ちた。怪我はない。あったとしても崖から落とされた時にできた擦り傷くらいだ。




「はぁ……」




 私は自分が落とされた崖の方を見る。数m上だ。ジャンプしてつかまって、よじ登ればギリギリ届くかなレベルの距離だったことに、思わず安堵する。




 ……そう思えば、運が良かったのかもなぁ。今までの悪運に、神様がせめてもの慈悲を!?




 う―――ん、どうやって登ろうか。動きやすい服装で来たといってもスカートだし、よじ登るのは令嬢的にアウトだよなぁ。まぁ、誰も見てないっぽいしいっか。この際運動しよっか。時間結構あるし、運動神経確かめてみよ。



 そうして私は、ちゃんと生きて戻るために、運動を開始した。






◇◇◇◇◇






「ふぅぅぅ、良かっ……」




 ……ん?



 なんとか登れた。ライラは基本的に万能なので、すぐに登るコツをつかんで登ることが出来た。それはいい。



 だが、登ったところにいたのは――先生含む生徒全員だった。




 ……いやなぜに?よじ登ってくるとこ、ばっちり見られたよ。アレじゃないの、お兄様が言うメルヴィル公爵家の評判に――とか言うやつじゃないの、ヤバい。




 と思って青くなっていたら、私の存在に気づいたアドラーが、こっちに近づいてきて――






 私を抱きしめた。



 もう一度言おう。私をアドラーが抱きしめた。




 はああぁぁぁ!?意味わからん!なぜに!?なぜに、アドラーに抱きしめられてるの!?




「っ本当に、心配だった」




「アドラー、様?」




 私を痛いくらいに抱きしめて言うアドラーの声は本当に、私を心配したものだった。





「きゃあ―――――――――――――――――――っ!」「本当に良かったです」「落とした人はきっちり処分しておきますから」




 後ろで黄色い声とともに温かい声がかけられたのは、きっと私の思い上がりではないはずだ。





お読みいただきありがとうございます。明日はマリー視点の予定です。


お手数をおかけしますが、広告の下の、評価の方をポチッと押していただけると、本当に嬉しいです。


おかしいところや矛盾しているところ、誤字脱字等あれば報告していただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は断頭台で、生まれて初めて微笑んだ←マリーちゃんの関係者が出てくる短編です!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ