#5:小泉 茜
別作品を書いてたら、こちらの投稿が遅くなりました。
毎日投稿って大変なんですね(遠い目)
「あ、おはようございます。先輩!」
「げっ」
「げっとは何ですか!?こんなに可愛い美少女が挨拶しに来ているというのに」
「自分で美少女って言うかな、普通」
彼女の名前は小泉 茜。髪は桃色に染めており、肩にかかるぐらいのセミロングの少女だ。高校一年生で一つ下の後輩だ。こいつも、かなりの美少女に入るのだが問題は性格である。よく自分の可愛さ自慢をしてきたり、ちょっと体を密着させて俺のことをからかってきたりとこいつの余罪は数知れない。
しかし、このような見た目に反して誰にでもそう言ったことをするわけではなく、周りからは優等生として通っているのがなおのことむかつく要因である。
「美姫先輩と天音先輩もおはようございます」
「はい、おはようございます」
「茜ちゃん、おはよう!」
「今日も先輩たちは仲いいですね」
「はい。いつも一緒にいますから」
「うんうん。私たちは死ぬまで一緒って約束したしね」
天音よ……小さいころに交わした約束を大声で言うんじゃない。恥ずかしいだろ。そう思って、美姫の方を見ると彼女はニコニコしており、特段恥ずかしがっている様子はなかった。
まぁ、美姫は付き合う前から教室で平気で俺と手を繋いだりしてたからこれぐらいで恥ずかしがったりはしないんだろう。
「ところで、先輩!」
「なんだ?」
「先輩は、こんなにも可愛い後輩に何か言う言葉はないですか?」
そう言うと彼女は体を密着させるように近づいてきた。
「いやねえよ。というか、くっつくな」
「えぇ!?そんなこと言っちゃいます。むしろ触りたければ触ってもいいんですよ?先輩なら別に、特別ですよ?」
「触ったら、どうせ変態とか言うんだろ?」
「えへへ、バレちゃいましたか」
やっぱりな。この後輩ちょっと怖い。
「まぁ、冗談はさておいて何ですけど明日休みじゃないですか?」
「まぁ、そうだな」
「私と一緒に買い物に行きませんか?」
「荷物持ちだろ、どうせ。行くわけねえじゃん」
「なっ、失礼な!先輩には私の服を選んでもらうんです」
俺はどうやって断るべきかを考えていた。彼女がいるということを伝えれば、少し面倒なことになるだろう。それをネタに俺のことを脅してくるに違いないだろう。どうするべきかと思い、美姫の方を見た。
「ごめんなさい。えっと、優也君と私付き合うことにしたんです。だから……その、優也君を誘うなら私も行っていいでしょうか?」
「ええええええ!?せ、先輩たち付き合ったんですか」
俺たちが付き合ってることを知ると、小泉は滅茶苦茶驚いたとでもいうような表情で俺たちのことを見てきた。
「あれ、でも天音先輩とも手を繋いでませんでした?」
「まぁ今更付き合ったからって、天音ちゃんと手をつないじゃダメ何て酷なことを言うつもりはありませんよ?」
「な、なるほど。……それなら、私も」
小泉が何やらブツブツ一人でしゃべっている。いつも元気いっぱいに人をからかっているだけに、こんな彼女は珍しい。
「どうかしましたか?」
「いえ、何でもないです。それよりも、明日の件なんですけど……」
「折角なので一緒に行きましょう。私も優也君に服を選んでもらいたかったので」
「私も、一緒に行きたい!」
「天音先輩も……本当に仲良しなんですね3人は。精一杯デートの邪魔をしますよ?」
小泉はそう言うと、教室から去って行った。
――
次のターゲットはあの子ですね。あの様子は間違いなく優也君に惚れているでしょうし。彼女がいるといってもなお、優也君との買い物に付いてくるってレベルですから。とはいえ優也君は気づいてなさそうですし、まずは天音ちゃんを受け入れてもらうのが先でしょうか。
私は授業を受けながら、一人でこれからのことを考えていました。