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#58:水着披露

水着披露回になります。

 それから俺たちは一時間ほど、王様ゲームで遊んだ。美姫や姉さんから少々過激な命令があったりもしたけど、なんだかんだで最終的には皆楽しむことができたので良かっただろう。


「それではそろそろプールに行きましょうか」

「うん、楽しみだね優君」

「ああ、そうだな」


 ワクワクとした表情をしている天音に、俺は微笑みながらそう返した。すると、横から肩をたたかれた。叩かれた方を見ると、そこにはニヤニヤしている姉さんがいた。


「私の水着姿で優君を誘惑するから覚悟しておいてね」

「……勘弁してくれよ」


 ただでさえ姉さんは美人なんだから、彼女が水着を着るだけでも恐らく滅茶苦茶ドキドキするだろう。それなのに、抱き着いてきたりしたら、どうなるか分かったもんじゃない。すると、冷たい視線を向けてくるいつもの二人がいた。


「……何か?」

「いえ、別に私は誘惑したりするつもりはないわよ」

「そーですよ先輩。私たちは絶対そんなことしませんからね」

「いや、別に俺は何も言ってないだろ。ただ、姉さんが暴走しているだけだから。誘惑は別に求めてないんだけどなぁ」


 俺が少し呆れながら、そう言うと二人に睨まれた。え、俺何か悪いこと言ったか。二人が冷たい視線を向けてきたから、ただ姉さんが暴走しただけだって弁解しただけなんだけど。しばらく二人はムッとしていたが、俺にはどうしようも出来ないと思ったので諦めた。




「それでは、隣の部屋で着替えてください。あ、ご要望なら一緒に着替えても……」

「いや、駄目よ?」

「駄目ですね」

「う、うん。私も恥ずかしいかなぁ」


 少し恥ずかしそうにする天音と、全力で嫌がる渡会と小泉によって拒否された。拒否されたっていうか、流石に一緒に着替えようとは思っていなかったからね。美姫や天音だけだったら、二人が賛同してくれれば悩んだけどそうじゃないからね。それに、実際にプールサイドで初めて見たほうが何かデート前って感じで楽しみかなって思うからね。





 俺はさっさと水着に着替えるとプールサイドに先についていた。そしてプールサイドに置いてある椅子に腰掛けた。




「あ、優也君お待たせしました」

「うぅ、似合ってるかな美姫ちゃん」

「大丈夫ですよ、天音ちゃんもっと自信を持ってください。それよりどうですか、私たち似合ってますか?」

「ああ、滅茶苦茶にあってると思う」


 美姫は黒色の、天音は明るいオレンジ色のヒラヒラがついた水着を着ていた。天音は去年と水着が変わっている。


「お待たせ、お兄ちゃん」

「ふふふ、どうだい優君?」


 遅れて、千春と姉さんの二人がやってきた。千春は学校で使っている水着だった。いわゆるスクール水着と呼ばれるやつだ。一方で姉さんは……姉さんは。


「あの姉さん他になかったの水着?」

「うん?他?何を言っているんだい?私最初に言ったじゃん、優君を誘惑するって」

「いや、それは言ってたけどさぁ」


 姉さんはそう言うと、俺に抱き着いてきた。俺は視線を逸らしながら言葉をつづけた。


「いや、何でそんなに布面積が少ないというか露出が多いんだ?」


 他のメンバーと比べて姉さん露出は凄い。勿論胸は見えないようになっているけど、胸元を開けており、肩もお腹も出ているような水着だった。


「お、お待たせしました」

「ようやく着替え終わったわ。そ、そのどうかしら月田君?」

「私の水着の評価もお願いします」


 渡会も小泉も真面目に俺にそう聞いてきた。小泉はピンク色の、渡会は水色の可愛らしい水着を着ていた。二人とも滅茶苦茶可愛いんじゃないか。そう思うと、ドキドキしてしまいつい顔を逸らしてしまった。


「うん、二人ともよく似合ってて、その可愛いと思うよ」


 顔を逸らしながらも、何とか答えた。


「そ、そうですか」

「そ、そう。それなら良かったわ」


 気軽にかわいいとか言って怒られるかもしれないと少し思ったけど、意外と二人とも喜んでくれたのだろうか。

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