#45:初めての異性の部屋
そういえば、先週一日だけ普段のpv数の10倍くらいある日があったんですけど、もしかしたら日間の下の方に乗ってたりとかしたんですかね。気づいたの三日後くらいなので、分かりませんけど。
まぁ今後ものんびり投稿していきます。
「うわぁ、ここが先輩の部屋何ですね」
「ここが男の子の部屋なのね。思ったよりも普通なのかしら……?」
渡会は初めて見る、異性の部屋にドキドキした様子であたりを見回している。小泉も男子の部屋位行ったことがあって慣れているのかと思ったが、かなりはしゃいでいる様子を見るに、もしかしたら初めてなのかもしれない。
小泉は素早く俺のベットに近づくと、ベットの下に潜り込んで何かを探し始めた。
「何してんだ?」
「え、先輩男の子じゃないですか?だから、その……そういう本とかあるのかなって?」
「いや、ねえよ」
俺は即答した。勿論そんな本は持っていない。
「いえ、もしかしたらそこのパソコンの中にデータとして入っている可能性もあるわ」
「なるほど」
「いや、なるほどじゃねえよ。第一美姫と天音がいつも一緒にいるのにそんなの見てる時間もないから」
「まぁ確かにそれも一理あるわね」
「仕方ないからこれ以上探すのは辞めてあげます」
何なんだこいつらは。
「お兄ちゃん……ってあれ?」
「あ、千春」
「その二人って美姫さんたちがよく話してた、渡会さんと小泉さんだよね?」
「ちょっと待ってください、先輩。どうして先輩の妹がこんな美少女なんですか!?」
「た、確かに……驚くほど可愛いわね」
小泉と渡会の二人は、千春を見ると驚きの表情を隠せないといった様子で、そう言った。そうだろう、なんせ千春はかわいいからな。
「ってちょっと待て。何が不服だ?」
「いえ別に何でもないですよー。先輩もカッコイイですからね」
「勿論、月田君もイケメンだと思うわ」
少し照れながらそう言う渡会と目が合い、お互い視線を逸らす。それを見た、小泉が不満そうに頬を膨らませて抗議してきた。
「何で先輩は、私が褒めても恥ずかしがらないのに渡会さんが褒めると照れるんですか!?」
「お前はただ俺のことを揶揄ってるだけだろ」
「まぁ確かにそうかもしれないですけど……でも、私だって」
「……なるほど、小泉さんは聞いてた通りですね」
千春が小さな声で何かを呟いていた。何を言ったのか聞こうかと思った矢先に、千春が自己紹介を始めてしまった。
「改めて、月田 千春です」
「渡会 瑠璃よ。よろしくね」
「小泉 茜です。よろしくね、えっと千春ちゃんでいいかな?」
「はい、大丈夫です。渡会さんと小泉さん、よろしくお願いします」
千春がそう言うとぶるぶると肩を震わせた。そして、数秒後彼女たちは一斉に千春に抱き着いた。
「月田君、千春ちゃんが滅茶苦茶可愛いのだけれどどうしたらいいかしら?」
「先輩、千春ちゃん私の妹にしちゃっていいですか?」
「あ、あの二人とも急に抱き着かれると苦しいので……少し離れてほしいです」
千春がそう言っても、夢中だったので俺が間に手を入れて離させた。二人とも少しだけ不満そうであったが、まぁいいだろう。
「あ、押し入れにアルバム発見」
「そういえば忘れてた。って、人のアルバムを開こうとするんじゃない」
俺が渡会を部屋に案内するときに、小泉と一緒に着いてきていたけど小泉を止めたりしている内にすっかり忘れていた。
「アルバムって先輩の小さい頃の写真とかもあるんですか!?」
「どーだろうね。多分これは私も見たことのないやつかな」
「それは少し興味あるわね」
三人は俺が止めるのを聞くことなく、アルバムに手をかけた。しかし、中を見る三人の表情は驚いたものだった。そして三人は俺の方を向くと、距離を詰めてきた。
「優君なんでこのアルバム空なの!?」
「先輩、だましたんですか!?」
「期待を裏切られたわ」
俺は落ち込んでいる三人を横目に、千春の方を見た。彼女は首をかしげていた。彼女もどうやら分からないらしい。確かあのアルバムには色々写真を保管しておいた記憶があったんだけど、どこか別の場所にしまったのだろうか。しばらくの間俺の疑念が晴れることはなかった。




