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#280:美乃梨は興味津々

 俺と体を入れ替えた美姫は、足早に部屋を出て行ってしまった。俺は慣れない美姫の体ということもあってか、すぐに彼女を追うことができなかった。


 美姫をしばらく探していると、天音の部屋から俺の声がした。慌てて部屋に入ると、天音と瑠璃とイチャイチャしている、俺の姿をした美姫がいた。




 結果的にあの後、亜里沙に頼んで元に戻してもらっていた。瑠璃にはドキドキしたと何故か俺が睨まれた。俺は別に何かしたわけじゃないんだけどな。


「優也君。あれくらい積極的に行きましょう」

「美姫は相変わらずだな」

「ふふふ。折角天音ちゃんたちと付き合っても良いと言っているんです。もっと大胆に行ってもらわなきゃ困ります」


 美姫は微笑みながらそう言った。


「うーん。それはこっちが心臓持たなくなるからやめてほしいわね。月田君は今のままが一番いいわね」


 瑠璃は困ったような表情を浮かべてそう言った。ただ今のままの自分が一番いいと言ってくれたのは、素直に喜んでいいか。




「優君、優君」

「どうした、天音」


 天音が俺のことを呼んだ。どうしたのだろうと思い、彼女のことをじっと見つめる。すると天音は頬を赤くすると、恥ずかしそうにした。


「や、やだなぁ。優君じっと見つめられると照れちゃうよ」

「あ。ごめんごめん」

「うん。それで、年末までって特に予定なかったよね?」

「あー……どうだったっけ、美姫?」

「特にはないですね。年末年始は本来家族と過ごす時間なので」


 美姫はパッとスマホを開いて、年末の予定を確認するとそう言った。


「良いのか両親と過ごさなくて」

「今更でしょう。私にとって両親も家族ですけど、優也君たちも家族ですから」

「そ、そうか」

 

 美姫にそう言われて、俺は恥ずかしくなりながら言った。そんな俺たちのことを見て天音は嬉しそうな表情を浮かべて、俺に抱きついてきた。


「えっへへ〜。優君と彼女~」

「……少し気が早いような気もするけど、今更か」


 しあわせそうな表情を浮かべている天音を見て俺はそう言った。


「ななな!私だって先輩の未来の家族です!」

「う、羨ましいなぁ」


 一方で茜は天音に対抗するように、亜里沙はじっと羨望の眼差しを俺たちに向けていた。


「ああ。もう、ここにいらしたんですの」

「はぁはぁ、美乃梨急ぎすぎですわ」


 部屋の外から元気よく走ってくる美乃梨と、疲れた様子の小百合が入ってきた。


「美乃梨?どうかしたのか」

「どうかしたのか!じゃありませんの。小百合と二人で遊んでいたら急に皆さんの気配がなくなったんですの」

「それで探しに来たというわけですわ」


 確かにいつの間にか、この部屋には俺と美姫と天音、それから茜と亜里沙、瑠璃のとほとんどのメンバーがこの部屋に集合していた。ちなみに千春は勉強の真っ最中だろう。


「それで何をしていたんですの!?月田さん」

「あー実はだな」


 美姫と俺が体を入れ替えたところから順番に説明をしていった。話の途中で、小百合が徐々に困った表情を浮かべていった。反対に美乃梨はワクワクとした表情を浮かべていた。


「私もそれを体験してみたいんですの!」

「え、えっと」


 美乃梨は興奮した様子で、亜里沙に迫っていた。そんな彼女を見て、小百合はため息を吐いた。


「まぁ美乃梨ですから、そうなりますわ」


 結局美乃梨のお願いを断ることができなかった亜里沙が、彼女にも誰かと体を入れ替える機械を使うことを認めていた。

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