#26:美姫の膝枕
……何も書くことなかったので、少し宣伝。
他の作品も投稿しているので、良ければ作者のマイページから見てみてください。
「お帰りなさい、お兄ちゃん」
「何で俺の部屋にいるんだ?」
「まぁまぁいいじゃん。美姫お姉ちゃんと天音お姉ちゃんもこんにちは」
「うん、こんにちは千春ちゃん」
「こんにちは千春ちゃん」
天音はバッグを床に置くと、すぐに千春の元に駆け寄った。本当に仲がいいよね君たち。
「天音お姉ちゃん、今日の学校でのお兄ちゃんの様子教えてください」
「オッケー。えっとね」
いや、ちょっと待て何でそんなこと聞いているんだ。天音もあっさりと話そうとしている感じ、こいつらさては何時もやっているな。目の前に本人がいるのにそう言う話は恥ずかしいから辞めてほしいんだけど。そう思い二人の間に入って止めようとすると、突然美姫に腕を掴まれた。
「あの二人は、仲良く話していることですし私たちで何かしませんか?」
「そうですね。ゲームでもまぁいいんですけど優也君疲れてますよね?」
「まぁそうだな。ゲームをやるにしても少し休んでからにしたい」
「なるほど、分かりました。では失礼しますね」
美姫はそう言うと突然、俺の背中に触り、座るように促してきた。そして、俺が座ると同じタイミングで彼女は正座をした。そして、自身の膝を叩いてさらに横になるように促してきた。これは、膝枕というやつだろうか。何気に、美姫と恋人になる前もやってもらったことないんだよなぁ。
「じゃ、じゃあお邪魔します」
「はい、お邪魔されました」
俺は、美姫の膝の上に頭を乗せるように横になった。上を見ると、美姫の可愛らしい顔が見える。美姫は俺と顔があると少し恥ずかしそうな表情をした。そして、優しくあやすように俺の頭をそっと撫でてくれた。
美姫の膝柔らかいなぁ。何というか、ずっとこのままでいたくなるような気分になる。
「どうですか、優也君。その……気持ちいいですか?」
「ああ、最高だ」
「ふふふ、喜んでもらえて嬉しいです」
美姫はそう言うと、幸せそうな表情を浮かべた。俺の彼女はやっぱり可愛らしい。天音と比べると、綺麗という方が目立ち実際にも周りからの評価は綺麗な人と言われがちだが、実際にはこんなに可愛い表情をするのだ。これは、彼氏である俺しか見れない特権だろうか。
――天音も俺が本当の彼氏になったら、俺にしか見せない表情を見せてくれるのだろうか?
「どうかしましたか?優君」
「いや、なんでもない」
美姫の場合は、少し人見知りなところがあるからな。俺か天音が仲良くしている人じゃないと余り自分から話しかけようとしない。一方で天音は誰と出会っても結構素の感情を出して話している。
それに、天音は俺の仮彼女ということになっていて、美姫を真似するように彼女も恋人らしいことをしてきたりする。だとするならば、余り変化はないのかもしれない。でも、もし俺が天音も彼女にすると言ったとして、彼女は間違いなく喜んでくれるだろう。今は、どこか美姫や俺に対して何処か遠慮してしまっているような部分もある。
「あー美姫ちゃん。ずるい、私もやりたい」
「私もお兄ちゃんに膝枕したいです」
いつの間にか俺が美姫に膝枕しているのに、気づいたのが二人が慌てるように俺たちのもとに駆け寄ってきた。今まで気づかなかった当たり、二人は相当話に夢中になっていたみたいだ。そんな彼女たちを見て美姫は微笑みを浮かべた。
「分かりました。順番はどうしますか?」
「天音お姉ちゃん先でいいですよ」
「ホントに!?ありがとう千春ちゃん」
天音はそう言うと、千春に抱き着いた。千春は抱き着かれている間、恥ずかしそうな様子だった。
「それじゃあ、優君。今度は、こっちに頭を載せてね」
俺は天音の言われるがままに頭の位置をずらし、彼女の膝の上に来るように移動させた。




