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#221:将来について

少し前にもこんな回あったような気が……

前話少し修正しました。話の内容自体はほぼほぼ変わっていませんが、天音ちゃんも美姫ちゃんと一緒に来ていることになっています。(今話の最初の方に登場させちゃって、前話で書いてなかったのを思い出したからです)

「加賀美先生はこちらのカフェには良く来られるのですか?」


 美姫が加賀美先生に聞いた。すると加賀美先生は、クスッとほほ笑んで周りを見渡した。


「ここは駅前ってこともあって便利だからね。学校からは少し距離があるけど、土曜日だからのんびりしようかなって」

「先生って土曜日なのに出勤しているんですか?」


 天音が驚いたような表情を浮かべてそう言った。


「うん。まだ少し仕事が残っているからね。それに、土曜日毎週授業がある高校もあるんだよ?」

「え?そうなんですか」


 加賀美先生の話を聞き、天音が顔を青ざめながらそう言った。


「え、そんなに驚くことか?」

「うん。高校受験の時に考えなかったの?色々な学校見て決めたんじゃないのかな?」


 俺の言葉に先生も同意するように続けた。天音は首を横に振るとさらにつづけた。


「いや、全然学校は見てないです。優君と同じ学校だったら別にどこでも良かったので」

「うーん。それだと、将来の進路に困らない?大丈夫?」


 先生が困ったような表情を浮かべてそう言った。


「それは大丈夫です。高校に入るまでは優君と一緒の学校に通いたいとしか考えていませんでしたけど、将来就きたい仕事は決まっています」

「そっか。ちなみにどんな仕事かって聞いても大丈夫かな?」

「優君の専属メイドさんです!」

「せ、専属メイドさん?」


 聞きなれない言葉に、加賀美先生は困惑の色を示した。そんな先生に対して美姫が追加で説明する。


「天音ちゃんの目標はそうみたいですね。最もそれだと優也君とイチャイチャばかりしちゃいそうなので私の専属メイドになってもらおうかと思って」

「その為に家事とか勉強しているんです。でも優君の専属メイドを諦めたわけじゃないから、勝負だよ瑠璃ちゃん」

「え?渡会さんも月田君の専属メイドに?」


 加賀美先生は驚いたような表情で瑠璃のことを見た。ドリンクを飲んでいた彼女は、急にそんな話を振られたのでむせてしまっていた。少し経った後、彼女は困惑したような表情を浮かべた。


「私はメイドというよりどちらかというと秘書なのだけれど。ま、まぁ月田君に頼まれれば着るのもやぶさかではないのだけれど」

「瑠璃さんはしっかりしているので、秘書に向いているんじゃないかって思って推薦したんです。ちょっと抜けちゃうことがある優也君に、しっかりものの彼女がついてあげると良い環境で優也君も仕事ができるんじゃないかなって思いまして」


 美姫がそう言うと、瑠璃は「し、しっかりものって」と恥ずかしそうに小さな声でつぶやいた。……ってちょっと待て。


「美姫さん?」

「どうかしましたか、優也君?」

「俺って抜けてるって思われているのか?」

「まぁ、そうですね。でもそこが可愛らしいんです。それに真面目になった時はとってもカッコよくて」


 美姫は頬に手を当てて、目をつぶりながら嬉々として話した。ま、まぁそこまで言ってもらえるのは嬉しいような恥ずかしいような。


「神無月さんが月田君のことを好きな理由は分かったから、もう大丈夫だよ」

「あ、すみません先生。つい、うっかり」

「美姫ちゃんって、優君のことになると偶にポンコツになるよね」

「ふふっ、天音ちゃんには言われたくありません」


 天音がジト目でそう言うと、美姫は笑顔で微笑みながらそう言った。言葉だけだと喧嘩に発展しそうな気もするけど、彼女たちに限っていえばそんなことはない。そもそも彼女たちが喧嘩しているところを見たことがない。


「本当に仲がいいんだね。……羨ましい」

「先生、どうかしたんですか?」


 ボソッと小さな声で呟いた先生に対して、茜が不思議そうに先生に聞いた。


「え?聞こえちゃってた……かな?」


 先生は困ったようにそう言った。


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