#131:パーティ前の休息時間
次回新キャラ登場予定です。
「おはよー優君」
「お、おはよう。今日は起きるの早いんだな、天音」
「うん、さっき美姫ちゃんに起こしてもらったからね。というか今日は優君が起きるの遅いんじゃない?」
天音に言われて、俺は時計に目を向ける。
「そういえば今日終業式だっけか」
「そうだよ。ほら優君準備しないと」
俺は目覚めたばかりでまだ重たい体を何とか動かして学校へと向かった。
通知表も返されて、終業式を行っていよいよ放課後になった。つまりは夏休みに突入するというわけだ。
「やったー!先輩先輩夏休みですよ!?」
夏休みが始まるとあってか、茜は滅茶苦茶嬉しそうにはしゃいでいる。
「そうだな」
「それじゃあ早速何処か遊びに行きましょうよ!」
「あーそれは難しいんじゃないかな?」
何処かに遊びに行きたいと言う茜に対して、姉さんが少し困ったように言った。
「え、何でですか!?」
「ごめんなさい、茜ちゃん。前にも話したパーティが今日から出して、その準備があるんです」
「えぇ……」
「ほら、駄々こねてないで帰るわよ。そこら辺のカフェで何かご馳走してあげるわ」
「本当ですか!?それじゃあ先輩、また今度会いましょう!連絡忘れないでくださいね」
「ああ、分かってるから」
俺がそう言うと、茜は満足そうな表情を浮かべて渡会についていった。
パーティの準備とはいったが、美姫の家の執事さんやメイドさんたちが基本的なことはすべてこなすので俺たちはそういったものを準備したりはしない。去年とかは手伝ったりもしてたんだけど、今年は人手不足という様子でもないので、俺の家でみんなで寛いでいた。
「今年もパーティが始まりますね。けど、今年は私の隣に大好きな人がいてくれるので気持ちが違いますね」
「去年も参加はしてたけどな」
「けど、去年は幼馴染としてじゃないですか。今年は彼氏としてですから、ちゃんと私を守ってくださいね?」
美姫は妖艶な笑みを浮かべると俺にそう言ってきた。
「ああ、勿論そのつもりだけど」
「むむむ……私も優君とイチャイチャしたい」
「お、お姉様!?」
そんな俺たちの様子を見て、天音が不満そうに言った。ちなみに隣にいる香音は驚いていて、さらに少しショックな表情を浮かべていた。
「まぁ、みんな頑張ってきてね」
「お兄ちゃん、応援してるからね」
「おう、頑張ってくる」
「それにしても暇ですね。着替えるにはまだ早いですし、かといって滅茶苦茶時間があるわけでもないので、今から特にすることもありませんね」
「じゃあ、私は優君成分補給しよーっと」
天音はそう言うと、俺に抱き着いてきて頬を俺の胸板に当てた。そして、スリスリとしながら俺に甘えてきた。
「パーティの間は優君とイチャイチャできないから、今のうちに補充しておくもん」
「あはは……天音お姉ちゃんらしいですね」
そんな天音を見て、千春は苦笑いを浮かべていた。
「そうだそうだ。一応パーティで夕食は取ると思うだろうけど、満足には食事できないだろうからね。簡単な軽食を作っておこうと思うんだけど何かリクエストはあるかな?」
姉さんは何度かパーティに参加したことがある。それゆえにパーティの大変さをよく知っている。子供同士の軽いお見合いみたいなものが連続して行われている。美姫や香音たちは両親が自由にしなさいといった感じなので、強要されたりはしないが相手側はしつこくアピールして来たりすることがある。そんなわけで食事は余り取れないことが多い。
「簡単に食べれるものだとサンドウィッチとかですかね?」
「なるほどね。千春ちゃん、材料あるかな?」
「うん。大体はあると思うよ」
「オッケー。それじゃあ、千春ちゃん。一緒に作ろうか」
姉さんがそう言った矢先、家のインターフォンが鳴った。




