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#8 危機

 村人A「うおおおお!」ブン! スカッ

 村人B「くらえ!灯火ともしび!」ボゥッ! スゥ…

 村人A「くそ!なんだこいつら!攻撃がすり抜ける!」 

 村人B「魔法系もダメ、物理系もダメ。いったいどうなってんだ!?」

 カイル「チッうぜぇなぁ…雑魚は引っ込んでろよ!」

 ズバズバァ! 

「うわあああ!」

 瞬く間に二人はやられた。

 そこへミコトとコンが駆け付ける。

「間に合わなかった…。あなた!いい加減にしなさいよ!」

「こんな辺境の村で暴れまわるとは…お前、何者だ?盗賊の類いには見えないが…」

 カイル「あ?なんだてめぇら…?雑魚に用はねぇよ。」

 ミコト「いったいなにが目的!?お金!?そんなものこの村にはほとんどないわよ!」

 カイル「金だぁ?そんなもんいらねぇよ。俺はただ暴れてぇだけだ。」

 ミコト「……!なんて自分勝手な!許せない!」

 コン「落ち着くんだミコト。こいつ、なかなか手強いぞ。あの黒い人型、どうやら特定条件下では攻撃を受け付けないようだ。」

 ミコト「うん。さっき見えてた。攻撃がすり抜けてたよね。でも、向こうの攻撃は当たる。ということは…」

 コン「あぁ、そういうことだ。アレが攻撃を仕掛けて来た瞬間に合わせてやればいい。それで恐らく攻撃が通るはずだ。」

 カイル「なにごちゃごちゃ言ってんだよてめぇら!死ねぇ!」

 シュッ シュッ

 黒い人型が二人に襲いかかる。

 ミコト(まだ…まだよ…ギリギリまで引き付けて…ここ!)ガキィン…! ズバァ!

 コン「うおりゃあ!」ドゴォン!

 スゥゥゥ… スゥゥゥ…

 二人の強烈な一撃が黒い人型を消し去った。

 カイル「あん?最弱のとはいえ、まさか俺の人形を倒すとはな…じゃあこんなのはどうかな!」

「うわぁぁぁぁ!」

 そう言うとカイルは陰に隠れていた子供を人質に取った。

 カイル「てめぇら武器を捨てろ!じゃねぇと、このガキの命はねぇぞ!」

 カイルは再び人型を喚び出し喉元に爪を突き当てる。

「助けて!ミコト姉ちゃん!」

 ミコト「なんて卑怯な…子供を離して!」

 コン「くっ…」

 カイル「返してやるよぉ、お前らが武器を捨てたらなぁ!」

 ミコト「お父さん、どうするの…?」

 コン「……武器を捨てよう。子供の命には代えられん。」

 ガシャガシャン 二人は武器を捨てた。

 ミコト「武器を捨てたわよ!さぁ、子供を返して!」

 カイル「あぁ約束だ。子供は返してやるよ!オラァ!」

 そう言った瞬間子供を放り投げた。そして、その後ろから人型が迫り来る。

 ミコト(……!ダメ!間に合わない!)

「おおおおおお!!」

 コンは雄叫びを上げながら子供の方へ飛び出した。

 コン「間に合えぇぇぇ!」 

 ズバァ……

 コンは、子供を庇うように飛び付き抱き抱えた。そして、人型の攻撃がコンの身体を抉る。

 ミコト「お父さぁぁぁん!!」

 ミコトは膝から崩れ落ちる。

  シュンッ 間髪入れず人型はミコトに襲いかかる。

 ミコト「あっ……」

 ミコトは死を覚悟した。だが次の瞬間…ズバッ!

 何者かの攻撃が人型を消し去った。

「ミコト!ごめん。他の所に現れた黒い人型の対処に手こずって遅くなった!」

生護しょうご…さん…。」

 涙ぐむミコトの視線の先には生護しょうごが立っていた。

 生護しょうご「コンさん!大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

 コン「うっ…すまない…子供は?」

 生護しょうご「子供は無事です!さぁこっちへ!」

 カイル「チッ…次から次へと鬱陶しいな…てめぇも死ねよ!」

 ブゥンッ ブゥンッ ブゥンッ

 カイルは人型を3体喚び出し、生護しょうごに襲いかかる。

 ーーーーーシュシュシュイィン……

 生護しょうごは素早い剣捌きであっという間に人型を消し去る。

 カイル「なに!?こいつ…」

 「お前が襲撃犯か…?許せねぇ…」

 生護しょうごは鋭い目でカイルを睨み付ける…。

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