表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

♯5 つかの間の休息

 ガツガツガツガツ

 テーブルに並んだ料理を口一杯に頬張る生護しょうご

 「んー…」ドンドンッ

 喉に詰まったのか苦しそうな表情を見せる。

 「ゆっくり食べて下さい生護しょうごさん!」

 ミコトは水を差し出す。

 ゴクッゴクッ

 「あー苦しかった。ありがとうミコト。」

 「もーう、誰も取り返しませんからゆっくり食べて下さいよ!」

 「ハハッごめんごめん。お腹空いてたしどの料理も美味しいからつい…」

 「いいねぇその食いっぷり!これぞ若者だ!さぁドンドン食え!」ドンッ

 そう言うとコンは生護しょうごの前に巨大な肉の丸焼きを置いた。

 「うわぁ!なんですかこれ!?」

 「こいつは今朝獲れたばかりのボアだ。ここまでの大物は滅多にない。さぁ食え食え。」

 コンは豪快に肉を切り分け生護しょうごに渡す。

 はむっモグモグ…

 「これ…すっごい美味しい!」

 生護しょうごは無我夢中でボアの肉にかじりついた。

 「ふふふ。よく食べる男の人っていいですね!ね、お父さん。」

 「あぁまったくだ。」

 こうして楽しい時間はあっという間にすぎた。

 「あー美味しかった。ごちそうさまでした。」

 満足した生護しょうごの様子に二人も嬉しそうだ。

 「さて、生護しょうごくん、食事もすんだ事だし、少し運動しないか?」

 と、コンが提案する。

 「運動って、なにするんですか?」

 「なに、大した事じゃない。初心者でも扱える剣の使い方を教えようと思ってな。能力スキルが発現していない以上、少しでも戦える手段を身に付けておいた方がいい。」

 「剣?剣ですって!?はい!ぜひお願いします!」

 生護しょうごは逸る気持ちを抑えきれずに外へ飛び出した。

 「やれやれ、元気だな。」

 「ちゃんと手加減してよお父さん。私とやる時いっつも力入れすぎちゃうんだからさ。」

 「大丈夫大丈夫。剣を扱った事のない人には易しく手ほどきするさ。」

 「ホントかなぁ…」

 少し不安な顔をしながらミコトは二人の様子を見守る事にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ