蜂娘って巨乳多いけど何でだろ?
ミツバチってかわいいですよね。
擬人化したら多分幼女ですね。
「キラービーって様はでかい蜂なんだろ?
それが巣を作ってるって事は相当な数いるんじゃないか?」
目的地に近づき今更ながら臆病風に吹かれてしまい、カミラに尋ねる。
「巣が完全に形成しきればね。大体20匹程度の群れになるわ。
その内の半分くらいが巣を守るそうよ。」
とんでもない事を言い出すカミラ。
最悪、10匹のデカイ蜂と戦闘になるって事だろ。
巣が民家に有る以上、広範囲魔法で殲滅なんて手も使えない。
不安そうな顔を浮かべる俺とエルザ。
「心配ないわよ。女王蜂が巣を作り始めてすぐに依頼を出したそうだし。
巣が完成するまで1ヶ月以上かかるらしいし、まだ成長途中の女王蜂と繁殖用のオスが1匹いる程度よ。」
安心させるようにそう言うカミラ。
依頼受注までの諸々を考えてもまだ1週間経つかどうか位だ。
それなら安心だろう。
「女王蜂は巣を作ってから成長するのか?」
ふと疑問に思ったことを尋ねる。
「女王蜂は産んだ子の数だけ強くなると言われているわ。」
「母は強しだね!」
カミラの応えにずれた事を言うエルザ。
そんな会話をしていると突如羽音が聞こえてきた。
すぐさま近くの茂みに身を隠す。
すると、1mは有ろう蜂がゆっくり飛んできた。
「キラービーね。女王では無さそうだけど…」
そう分析するカミラを真似、俺も分析してみる。
1mの蜂。普通の蜂がカミラのおっぱいならキラービーはエルザクラスか…
「アンタ、今くだらない事考えていたでしょ。」
呆れた声で言うカミラ。
エルザもカミラもなぜ人の考えていることがわかるのか。
「あれは繁殖用のオスか?」
「オスは巣の外に出ないらしいけど…」
煮え切らない答えだ。
女王でなければオスしかいないだろう。
「ここでやっつけちゃう?」
エルザは拳を構えながら準備万端なことをアピールする。
「俺も賛成だ。下手に逃して巣を叩く時に戻ってこられても厄介だ。」
敵は1匹でも減らしたほうが良いと伝える。
2人の意見に悩みながらも決断するカミラ。
「そうね。不安はあるけど、逃すと厄介なのも事実。ここで叩くわ。
アルフレッド、エルザ、準備はいいかしら?」
「ああ。」
「いつでも大丈夫!」
俺たちの返事を聞き作戦を伝えるカミラ。
「合図をするからエルザはワタシと飛び出して1撃を加える。
お尻の針は毒があるから注意して。」
一呼吸置きカミラは続ける。
「初撃で倒せれば上等。討ちもらしたらすぐに距離をとって。
アルフレッドの魔法でとどめよ。」
確実に仕留めろよとの念がこもった視線を向けられる。
「了解…」
俺は力なくそれに応えた。
「行くわよ。」
カミラは腰に挿した鞘から剣を抜き、飛び出す姿勢を整える。
エルザもそれに倣い準備する。
俺もいつでも魔法を放てるように魔素を取り込む。
準備が出来たことを確認したカミラは大きく息を吸い込み、
「今よ!」
カミラのその声と同時に飛び出す2人。
一瞬早く飛び出したのはエルザ。
拳を構えながらキラービーとの距離を一瞬で詰めた。
大きな音に気づいたキラービーは応戦しようとしたが、それよりも早くエルザの拳が突き刺さる。
ピエッという呻き声を上げるキラービー。
エルザはすぐさま距離をとる。
次に控えていたカミラの一閃。
完璧に決まったがまだ絶命には至っていない。
カミラはそれを確認するよりも早く距離を取りつつ俺へ目配せする。
俺はキラービーへ狙いを定め、得意の魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
よろめくキラービーに飛んでいく火球。
直撃した瞬間大きく燃え上がるキラービーを確認し勝利を確信する俺とエルザ。
気が抜けた俺たちと違い、カミラだけは気づいていた。
焦げた臭いと共に微かに漂う甘ったるい匂いに。
「何か甘い匂いしない?」
自らが感じたことを告げるカミラ。
「焦げた臭いしかしないな。」
「私もしないよ?」
それを聞き気のせいだと自らに言い聞かせるカミラだが、どうにも不安が拭いきれなかった。
その不安の正体は目的地に到着したときに判明する。
スズメバチのヤベー奴感ある見た目すごいですよね。