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未来人はきっとブラジャー以上の何かを見にまとっている筈

女の子とだらだらおしゃべりする回です。

俺たちは最低限の準備を整え依頼主の元へ向かうことに。

バーリン市街地から外れた街道沿いにある家らしい。


前を歩きながら雑談に花を咲かせるエルザとカミラを見る。

これから魔物討伐だというのに緊張感のない奴等だ。


「じゃあカミラちゃんも貴族なんだね」


「そうよ。北の方にある古い都市の領主。」


「アルフくんも貴族の子供なんだよ!」


自分のことの様に自慢するエルザ。

勘違いされないように補足しておく。


「片田舎の弱小貴族だけどな。

推薦枠すら平民に取られるほど力のない。」


そういいわざとらしくエルザの方を向く。


「うー…やっぱり根に持ってるよぉ…」


ばつが悪そうにそう呟くエルザ。

困り顔のエルザはとても可愛いのだ。


「いじめてんじゃないわよ。

大体、家格と推薦は全く関係ないわよ。」


エルザを慰めるように言うカミラ。


「大方、斜に構えすぎて教師からよく思われてなかったとかでしょ。」


まだ知り合って日の浅いカミラに核心をつかれる。

するどい奴め。


「そんなことより、キラービーに対してやけに詳しかったけどなんでだ?

魔物マニアなのか?」


雲行きが怪しくなったのでとっさに話をすり替える。


「別に。前に読んだ本に載っていただけよ。」


ぶっきらぼうに答えるカミラ。


「魔物辞典でも読んでいたってか?」


「そんなとこよ。

辞典に限らず家にある本は大方読み漁ったわ。」


どの位の蔵書数なのかはわからないが敢えて引き合いに出したのだ、相当な量なのだろう。


「他にどんな本読んでたの?」


エルザは好奇心からカミラに訪ねる。


「そうね。

一番興味深かったのは魔王が世界を荒らす以前の文明について書かれた本かしら。」


魔王。この世界に転生してからやたら聞くようになった言葉。

今から1000年前に突如現れ世界征服を企んだ魔法使いらしい。

世界征服寸前で勇者に討たれたらしい。

この世界では広く信じられている話だ。

本来なら眉唾物だと切り捨てているはずが、何故かこれが真実なんだって確信をもってしまっている。


「魔王以前の資料はほぼ残ってないって聞いたことがあるが?」


「古い都市でたまに見つかるそうよ。

ワタシの家のも15年前に発見されたらしいし。」


知らないけど。と無責任に続けるカミラ。


「どんなことが書かれてたの?」


エルザのその問いにカミラは待ってましたと言わんばかりの表情を浮かべながら答える。


「なんでも魔王が現れる以前は魔物なんて居なかったそうよ!」


突然テンションを上げるカミラ。

その言葉に驚きを隠せない俺とエルザ。

その反応に気分を良くしたカミラは続ける。


「しかも魔法もなかったらしいのよ!

バーリンの大聖堂よりも大きい建物がいっぱい建っていたり、空飛ぶ車なんて物もあったって話よ!」


そう言いながらどんどんテンションを上げるカミラ。

つられて同じようにエルザのテンションも上がっていった。

二人であれやこれやと話していく二人を尻目に俺は一つの考えに至った。


カミラの言っていた大聖堂よりも大きい建物はオフィスビル群ではないか?

空飛ぶ車って飛行機のことではないか?


もしかしたらこの世界は俺のいた世界にとても良く似た世界の未来なのではないか?

そう考えると今までの世界観に合わない物に合点がいく。


やけに整備された教育制度。

明らかにオーバーテクノロジーといえる自動車。


いくら考えても見つからない答えに悩みながら歩いていく。

依頼主の家はすぐそこだ。


透けブラには興奮しないけどパンチラは興奮しますよね。

何でなのでしょう。

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