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夏服にカーディガンなのにおっぱいの主張が強い女の子好き

ヒロイン登場回です。

5~6歳の時の話を書こうと思いましたがめんどくさくなったのでやめました。

幼女は出てきません。

ファイヤーボール事件から10年。


今年で15になる俺は自らの美貌に更に磨きをかけていたのだ。

手鏡で自分の整った顔を眺めつつ、教師の話を右から左に聞き流す。

いまは学校の授業中だ。


驚いたことにこの世界、中世風の世界観の癖に教育制度が整っているのだ。

平民であっても中等学校までは無料で就学できるらしい。

そこで一般教養や魔法、戦闘技術を学ぶ。

準軍人を育てる意図ではなく、身近に存在する魔物から身を護るための教育らしい。

実際、家で学んだ魔法のさわり程度しか授業ではやっていない。


「このように、農車は魔素を動力にピストン運動を発生させ動かしています。

ここはテストに出るので覚えてくださいね。」


そしてもうひとつ驚いたこと。

この世界には自動車が存在するらしい。

ガソリン燃料の代わりに魔素を動力に変換し動かすらしい。

ハイテクかよ。


「マルヴィン君。いい加減、鏡をおきなさい。」


少しあきれ気味に先生は言う。

渋々鏡をかばんへしまう。


直後、授業の終わりを告げる鐘が鳴る。


「今日の授業はここまでです。各自、予習復習を怠らぬように。」


そういい教師は教室から去っていった。


「相変わらずだね、毎日見てて飽きない?」


今度は隣の席から話しかけられる。

声の発生源へ目を向けると、そこには満点笑顔の美少女が。


「究極の美って言うのは永遠に見ていられるんだ、エルザ」


彼女はエルザ・ベーア

近所に住む平民の女の子。

とてもキュートな巨乳ガール。

俺ほどではないがとても整った顔をしている。俺ほどではないがね。

ファイヤーボール事件の何日か後に近所を散歩していた際に出会い、それからずっと付き合いがある。

質素な服から激しく主張するおっぱいが特徴的。


「なんかいやらしいこと考えてるでしょ」


ジト目で訴えかけるエルザ。


「エルザのエルザは相変わらず大きいなと思って」


「アルフ君の頭の中も相変わらずだね」


再度、呆れた声を漏らした。


--お兄ちゃんは相変わらずだね--


瞬間フラッシュバックする映像。

俺をお兄ちゃんと呼ぶ女の子。

前世で妹がいた覚えは無い。

が、なぜかエルザと話していると脳裏によぎる光景。

これのせいなのか、エルザに実の妹かのような親近感を覚える。


「ボーっとしてどうしたの?」


エルザは黙り込んだ俺を心配したのか、優しげな声で語りかける。


「いや、何。

将来、エルザのエルザが誰とも知れぬ男のものになるって考えると気が気じゃなくなってな」


軽い口調で返す。


「もう。また、そうやってはぐらかす!」


「将来といえば、エルザは卒業後はどうするか決まったのか?」


これ以上追求されても面倒なので無理やり話題を変える。


「んー…

実は先生からバーリンの高等戦技専門学校へ進学してみないかって言われてて…」


その言葉に少し驚いた。

てっきり実家の農業を継ぐものだと思っていたからだ。

国立高等戦技専門学校。首都バーリンにある国立高等学校だ。

そこでは魔法や魔物の研究、そして対魔物を想定した専門的な訓練が受けられる。

国中から優秀な若者が毎年入学しているらしい。


「ベーアは魔法、体技、座学、全てにおいて優秀だ。

体技に至ってはマルヴィン、お前だって手も足も出ないだろ?

バーリンでもベーアほどの術者は居なかったよ。」


いつの間にか教室へ戻ってきていた教師が会話に入ってきた。

確かに一日の長がある座学や、

チート性能を誇る魔法は勝っているが事身体能力に関しては勝ち目が無い。


「ベーア、推薦の件考えておいてくれよ。」


そう言い再び教室を去っていく教師。


「えへへ…どうしよっかな…」


力なく笑うエルザ


「推薦なんだ、補助金出るだろ?

何か心配事でもあるの?」


推薦受験組は入学後、希望者に限り国からの援助金が出る。

何かつっかえがあるようなので尋ねてみる。


「心配事っていうか…確かにバーリンで学ぶのは魅力的だけど…

アルフ君がいないし…他の娘にとられちゃったら嫌だし…」


ぼそぼそと聞こえるか聞こえないか位の声で言うエルザ。後半はほぼ聞き取れなかったが。

なるほど。一人で知らない地へ旅立つのが心配らしい。

おっぱいと違い控えめな性格のエルザらしい理由だった。


「なら、俺もそこに入学するよ。

そしたら安心だろ?」


「え!?ホントに!?」


元気が無かったさっきから一転し大声を出し身を乗り出すエルザ。

少しビックリしたが平静を装いながら応える。


「卒業後は家督を継いで領主生活を~とか思ってたけど、魔法についてちゃんと学ぶのも悪くないしな」


エルザがバーリンで悪い男に引っ掛けられるのも面白くない。

そんなことを考えながら、まだ興奮しているエルザをおとなしくさせるため、

出来うる限りの笑顔を浮かべながら頭を撫でる。

2~3度撫でると顔を真っ赤にさせるエルザ。


「その顔はずるいよぅ…」


エルザはそう言いながら席へ戻っていった。

俺は我が顔の破壊力を改めて思い知ったのだった。

とりあえず序章完了みたいな感じです。

次から高等学校編です。

顔面凶器でハーレム作りたいです。

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