合成魔法だってよ
「あの~、看板見て入ったのですが~?」
「あ、いらっしゃいませ!
ようこそ、小鳥の遊び場亭へ。」
小鳥の遊び場亭。
適当に町をぶらぶらしていたら
安い!綺麗!ご飯が美味しい!という看板を
おいた宿を発見した。
今いる町は王都ルベリジェ。
その東部に位置する場所だ。
看板娘であろう女の子は長いまつげに
大きい目、青い髪を肩甲骨の下辺りまで伸ばした
可愛い系少女だった。
年は1つか2つ下だろうか?
まだ幼さの残るその体は、誠也が見たら
飛び付きそうなくらい理想的だった。
どちらかというとお姉さん好きの一純でさえ
一瞬萌えてしまった。
「そしてまたキュートなボイスだねぇ」
「きゅーと?ぼいす?なんですかそれ?」
「ん?え?英語って通じないのか(ボソッ)。
気にしないで。」
「はぁ、では、本日は宿泊ですか?
お食事ですか?」
「うーん。この分宿泊で」
「金貨一枚ですと、食事つきで
39日宿泊できますが
どうなさいますか?」
「じゃあ、それでよろしく」
本当に格安だ。
なぜこれほど格安なのか頭を捻るがわからない。
一純がざっとみたところ、欠点が存在しない。
「畏まりました。では、部屋の鍵を
お渡しししますね。階段を上って左へ曲がり、
3部屋目があなたの部屋です。食事の時間に
起きなければ私がおこしにいきますので
ご了承ください。では、ごゆるりと。」
「ありがとう。」
後になって聞いたのだが、この宿は
野菜類が自家製で肉も近くの肉屋で
仕入れているため輸送代などがかからず、
格安で提供できるのだそうだ。
素晴らしい宿である。
部屋にはいると、まずきになるのがSPである。
現在所持しているSPは、
みんなからいただいた分と自分の分
合計410SPである。隠しスキル。
SP振り分けを選択する。これ、ひょっとしたら..
魔法系▽
武術系▽
身体系▽
その他▽
魔法系をタップする。
魔法系▽
火魔法 100
水魔法 100
風魔法 100
土魔法 100
闇魔法 150
光魔法 150
契約魔法150
生活魔法50
硬化魔法50
硬化魔法はなぜか身体系ではない。
だが、一純は防御力があまりない。
たぶん生身の人間ではかなり高い方だろうが、
スキル分の防御力やレベル分の防御力が
あるのとないのとでは全然違う。それを踏まえて
今回とるスキルは以下のようにした。
火魔法 100
土魔法 100
生活魔法50
硬化魔法50
水魔法 100
これで400消費し、残りは10になった。
その残りでは、スキルのレベルをあげれる。
ただし、今はあげない。もう少し余裕が出てからだ。
火魔法を選択すると、このように出た。
火魔法▽
LV.Ⅱ 1×
LV.Ⅲ 3×
LV.Ⅳ 5×
LV.Ⅴ 8×
×は今はあげられないといういみだろう。
一つ一つ上げていくしかないようだ。
≪合成魔法 土魔法と硬化魔法の合成が可能です。
合成しますか?なお、選択した2つのスキルは
今後とも問題なく扱えます。はい いいえ≫
(合成魔法がつかえる?
なにもできない雑魚って王様が
言ってたと思うんだけど、まさか未知?)
はいを選択する。
≪合成完了、岩石魔法ができました。
今後は合成魔法を選択してお使いください。≫
≪合成魔法、火魔法と岩石魔法の合成が可能です。
合成しますか?なお、選択した2つのスキル
は今後とも問題なく扱えます。はい いいえ≫
またもや出てきた。勿論はいはおすが、
合成魔法から選択してつかえっていったくせに。
≪合成完了、溶岩魔法ができました。≫
(ファ!?
溶岩魔法!?
そりゃまたとんでもないものを覚えたな。)
合成魔法。それは今までだれも気づかなかっただけで、
スキルとスキルを合成できるチートスキルだった。
戻ろうとも考えたが、
そんなおろかな真似はできなかった。
ほしい組み合わせがあれば言ってください。