始まりだってよ
これこそ俺の長き勉強(読書)にわたる
結晶の作品!大成させて見せたい
キーンコーンカーンコーン...
「今日は男はさわぎ女は隠す、男女混合体育授業...そう!
水泳だあぁぁ!!!!!さぁ騒げ男子ども!さらけ出せ!女子!
カメラの準備はOKだ!!!」
「うおぉぉぉ!!!」×20
「わかってるなぁ!カズ!」
「だろ?誠也」
「ちょっと!カズ!?なんでカメラなんて
用意してるの!?」
「フッ甘いなシノよ。こういうときこそマイカメラは
火を噴くのさ。勿論、お前もとるからな!」
「え!?やめて!ほんとに!」
「フハハハハハ!!!やめるはずないだろう!!
どのときのためにこのカメラを購入したと思ってる!」
「あんた先生に言いつけるからね!?」
「安心しろ、シノ。先生には賄賂を渡している
のだよ。観念したまえ。」
「先生共犯者か!?」×18
「お兄様、カメラだめ!」
バシャ!
「あ、ああぁぁぁ!!??俺のカメラがぁぁ!?水の中に
なんてことするんだユナ~、おにぃちゃん泣くぞー?マジで。」
「カメラはダメです!とるとしても私だけにして下さい。」
「お前の裸など5歳で見飽きたわ。」
「ありがとーユナちゃん。」
私立 斎王灘高校。
この学校ではなぜか男女混合で水泳が行われるが
治安が良く、学力も高めのため入学希望者は多い。
その学校の七時間目の6月14日土曜日。
今年初プールとなる三年2組。
男子21人女子19人。計40人クラスだ。
とある一人の男子の活躍によってクラスに一人はいる
暗い系オタクでさえ、暗い系オタから明るい系オタへ
変わっていた。とある一人の男子、
名を天野 一純という。
ラノベ定番な武術の名家の大事な18代目頭領だ。
今は17代目である母親が頭領なのだが、母親にも勝る
技量は世界屈指のセンスを持っている。
表面気さくで大雑把だが、内面人思いで慎重な性格だ。
その為人望が非常に厚く、校内では一純を嫌う人間など
いないだろう。ただし、強くても平常時は
ただの人気の高い男子高校生なのである。
最近の名言は門下生に言った
「努力を知らぬものが才能を羨むのは傲慢だ。
ってよくある名言だからねぇ~。これ大事ね。」
そしてそんな一純にいつも絡んでいて、
親友と呼べる仲の男。山本 誠也は、どこをとっても平均的な
ごく普通の男子高校生だ。ノリが良く、いつも一純と
なんかやらかしてたりする。変態ロリコン野郎である
ロリコン純度は割と低め。以外と身体能力が高い。
最近の名言は
「まな板くらいがちょうどいい。あ!あんなとこに
可愛い女の子が!ねぇきみ!僕とご飯食べに行こうよ!」
その二人とよく一緒にいて、自分でも気づかぬほど密かに
一純に好意を寄せている女子、黒鉄 篠は、
一般女子より頭ひとつ飛び抜けて優れた美貌を持っている。
胸の大きさはリンゴ程度で、引き締まった体つきの
スポーツ系女子である。陸上部のエースで、足の速さは
一純を抜いてはピカイチである。処女の言葉さえも知らない
生粋の処女である。自慰行為も勿論したことがない。
初めては誰としたい?と、他の女子にきかれても、
言葉の意味がわからず疑問符を浮かべながら
か...カズで、と答えて女子を騒がせている。
なお、このことを意味を知る一純に聞かれていることを
知るよしもない。最近の名言は
「え?子供ってちゅーしたらできるんでしょ?違うの?」
そしてその三人のやや後ろを歩いて兄、一純を
見つめている女の子。天野 結愛。
一純の義妹で、兄、一純の事を敬愛、溺愛している
重度のブラコンである。まな板ロリ顔の美少女で身長が低め、
武の才能は全くに等しくなく、
代わりに頭がよい。嫉妬をせず、より多くの人に兄の事を
好きになってもらおうと奮闘中である。ヤンデレ予備軍。
ダメなことはダメとはっきりいってのける強さがある。
最近の名言は
「将来の夢ですか?勿論お兄様のお嫁さんになることですが?
当然です。お兄様は賢くて強くてかっこよくて美しくて
人望が厚く寛容で、お肌がすべすべで白くてもっちりしていて
心強くて愛狂しくて―――――――ry.」
キーンコーンカーンコーン...
波乱の一時間を終え、それぞれ帰りの支度を
しているときにそれは起きた。
「お兄様、本日はお菓子にショートケーキを作ります。
お稽古の後にお持ちしますのでお部屋で楽しみに
待っていてくださいね?」
「ナイスユナ。あ、イチゴ多めで」
「はい!」
「なぁ、一純。なんか地面光ってね?」
ぽぉっと地面が薄く光っている。
なんだこれ?学校の床は勿論光る材質があるものなど
使われていない。まるで蛍が夜川で光っているかのような、
淡い光だった。
「ん?んー?光ってる...ねぇ。」
「どうしたの?カズ?」
「なんかさ、地面が光ってて」
「ほんとだ。なんでだろ?」
瞬間。
その光は教室をまるごと包む。
一純達は逃げる間もなく意識をそこで手放した。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
「ヴッ!はぁ、はぁ、せ、成功しましたわ」
「お疲れさまです魔術師様の方々、そしてシェリー。」
「そ、それよりも、おとうさま、は、勇者様たちを...はぁ、」
「うむ、よく来なすった!異世界の勇者たちよ!
私はアスフェル王国国王、ラザー ―――――――――」
「お兄様!?お兄様!?お兄様は何処に!?」
「こ、ここにいるから、あんしんして、ユナ。」
「はぁぁぁ、よかったぁぁ。」
「えっ!ここどこ!?」
「さぁ、俺も知らん」
「私たち教室にいたわよね。」
「うん。なんでぇ?」
「つか超きれいなとこだな。」
「マジ笑えないんですけどー、」
「早く家かえって魔法幼女まなか☆マジカみたいのに。」
「とりあえず鳥塚現状解説!」
「教室で帰る仕度してたら教室が光って気づいたらここにいた。
以上。」
「やばー、今日バレェのお稽古があるのにー。」
「今日シナモンロール食べに行く予定だったのにねー!」
「ねー!」×3
口々に喋り始める声は国王を完全に無視していた。
ていうか全員呑気だなぁおい。
もう少し危機感もっていい感じだろう。
「まぁ、いいか、一純がいるし!」×36
あー、はい。ありがとう。
ゴホン!と国王が咳払いした。
俺だけは聞いてたぞ、あわれな国王よ。
「自己紹介は、、、後回しにしよう。皆さん。
ステータスと心で念じてください。あ、開いたらわかると
思いますがSPは気にしないで下さい。使えないのでね。」
(ステータス)×40
天野 一純
LV.1
攻 3600
防 410
速 2100
運 1000
スキル ―――――――
隠しスキル ―――――――――
みんながスキルが拳聖だーとか聖魔法だーとかいってる
横で、おれは、一純は、
スキル 合成魔法LV.Ⅸ
隠しスキル SP振り分け SP強奪
使えないと断言されたSP系が二つと
よくわからん弱そうな魔法がひとつだった。