50話 説得
かなり短いです。
それから俺は直ぐに行動した。
先ず人族と亜人族の国王の了承は簡単に得られた。
どうやら彼等も魔人族の事は気にしていたらしい。これで平和になるならむしろお願いするとまで言われた。
国王達の許可も得たので、今度は魔人族の方に行った。
転移魔法で直接魔王の所まで転移すると、急に現れた俺を見て、魔王は驚いていた。
「き、貴様は!!」
「よう、久しぶりだな」
「な、何の用だ!俺達は契約通りお前達に手を出していないぞ!!」
魔王は若干震えながら言った。
めっちゃ恐れられてんじゃん。
「そんなことは分かっている。今回は別の用件だ」
「べ、別の用件?」
「そうだ。なあ、魔王、人族と亜人族に平和条約を結ばないか?」
「......は?」
俺の提案に魔王は固まった。
「いやな、今人族と亜人族は平和条約を結んで関係が良好になっていることは知っているだろ?」
「あ、あぁ」
「だからそこに魔人族も入れようということだ」
「い、いや、急に言われてもなぁ」
「考えても見てくれ、このまま俺達と平和条約を結ばなければ魔人族はどうなると思う」
「ど、どうなるんだ?」
魔王が恐る恐る聞いた。
「数百年後には魔人族は滅びるぞ」
「な、何故だ!」
「まあ、これを見てくれ」
そう言って俺は一つの玉を取り出した。それは黒く鈍い光をだし、辺りを包んだ。
これは予めディベルから何かに使えるんじゃないかと思い、貰っておいた物だ。
「こ、これは!?」
「ここは今から数百年後の魔王城だ」
「な!そんな馬鹿な!」
「いいから、あれを見てみろ」
俺は数百年後の魔王と数人の少年少女達が対峙しているところを指差した。
魔王はそれをただ呆然と見ていた。
光が消え、元の場所に戻り俺は話を続けた。
「これで分かったか。魔人族はこのままいけば!数百年後には滅ぼされる」
「そうか......」
俺の言葉に魔王は考え込むように言った。
「分かった。平和条約を受けよう」
「本当か!」
「と、言いたい所なんだが」
俺の言葉を遮るように魔王は言った。何この上げてから下げるような感じ。
「俺が納得しても国民達が納得しなきゃ意味がない。下手に条約を結べばクーデターが起きる」
「それなら心配ない。対策はある」
「対策?何だそれは」
「ーーーーー決闘だ」
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