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転生先は神の子でした  作者: サザンテラス
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48話 カオスな時間

 歓迎会の準備をするために、俺とシルフは買い出し、ミリー、サラさん、リンは調理を担当する事になった。

 俺は当然ながら料理は出来ない。

 地球では殆ど親任せだったから。シルフも毎日修行ばっかで料理とかは一切したことがない。

 だから料理は必然的にミリー達になる。

 俺としては王女であるミリーが料理が出来るのは少し驚いたが、王家では花嫁修行とかで家事は人通りできるらしい。

    

 ミリー達が料理をしている間、俺とシルフが足りない分を買いにいくという感じで準備は着々と進んだ。

 途中買い物中にシルフまたにちょっかいだす奴がいたけど、どうなったかは言うまでもない。


 そんなこんなで準備が終わりいよいよシルフの歓迎会が始まった。

 テーブルの上には色とりどりの料理が並べられていてとても美味しそうだ。

 俺達は貰った酒を各々のコップに入れてコップを持ち上げた。

 

「それじゃあ皆、乾杯!!」


「「「「乾杯!!」」」」


 カァン!!とコップをぶつけ合い皆一斉にコップに入った酒を飲んだ。

 酒なんて初めて飲むが以外といけるな。

 地球の酒の味はどんなのかは知らないがこれはこれで美味い。  

 何だが体が少し暖かくなってきたな。酒のせいだろうか。


 にしても何か変だな。酒を飲み始めてから皆の様子がおかしい。

 酒を飲み干した瞬間皆一言も発していない。

 

「どうしたんだ?皆?」


 俺の言葉には誰も反応しなかった。

 しばらく間が空いて


「....シン様」


 ミリーが口を開いた。


「ど、どうした?」


「シン様が二人います~」


 あ、これ酔ってるな。


「シン様~」


 甘えるような声でミリーは俺に抱きついて来た。

 いつも見慣れているが今のミリーは一味違う。酒の精か妙に色気を感じる。ミリーの髪の毛からいい匂いがして何か変な気分になってきた。


「シン様~、どうしてシン様は何人もお嫁さんを増やしたりするですか?わたしくしに飽きたんですか?」


 ミリーが潤んだ瞳で俺を見詰めてきた。


「そんなわけないだろ。俺はミリーの事も愛してるぞ」


「えへへ~、シン様~」


 俺がそう言うとミリーは頭をすりすりと俺に擦り付けてきた。

 何この可愛さ。

 

「....シンさん」


 俺がミリーに見とれてると、サラさんが口を開いた。


「シンさん聞いてください」


 するとサラさんは急に泣き出した。


「ど、どうしたんですか!?サラさん!」


「最近私影薄くないですか!シンさんと出会ったときは私はツッコミ役として大活躍してきたのに、今じゃどうですか!!最近ミリーさんはリンさんを止める役として定着してるし!シルフさんはツンデレキャラとして華やかしいデビューをするし!シンさんに至っては最近ボケてすらいないじゃないですか!!」


 そう言ってサラさんはテーブルをバン!!と叩いた。

 これは泣き上戸か。

 確かに最近サラさんまともな出番なかったな。他の面子のキャラが濃すぎる精でもあるだけどな。


「最近私のセリフ少ないし~」


 サラさんは力なく言った。いきなりメタ発言してきたな。 

 ここは何とかフォローしなきゃな。

 俺がサラさんを励まそうとしたら、


「シ~ン~」


 シルフが後ろから抱きついて来た。

 酒の精かシルフの顔がとろけていた。

 今俺は前にはミリー、後ろにはシルフから抱きつかれている状態にある。

 正直きつい。


「ね~え~、シ~ン~」

 

「ど、どうした」


 いつものツンツンした感じとは逆で甘えるようなしゃべり方で、俺は若干戸惑っていた。


「私いつも素直じゃないけど、貴方の事が本当に好きなのよ~」


 シルフの口からこんな言葉が聞けるとは!

 酒は恐ろしいな。


「俺だって好きだぞ」


「やった~。じゃ~あ~、キスして~」


 こいつ本当にシルフか!

 シルフが自分からこんなことを言うなんて。

 シルフが目を閉じて口を俺の顔に近づけてきた。


「あ、ずるいです~。わたくしもしたいです~」


 するとミリーも俺に顔を近づけてきた。

 二人の顔が俺の顔に届こうとしたとき、


「....ねぇ、シン君」


 リンの声が聞こえた。

 リンは俺の右腕に絡んで上目遣いで俺を見詰めた。

 

「どうしてシン君は私だけを見てくれないの?」


「え?」


「最初にシン君の事好きになったのは私なのに...何で、シン君?ねぇ何で?」


 ミリーは急かすようにして言った。

 やばい、少し何時ものヤンデレが入ってきてる。


「い、いや、あのな、リン」


 俺が言葉に詰まっていると。


「シ~ン~、早くキスして~」


「シン様~、お願いします~」


「ちょっとシンさん聞いてます!!」

 

 ミリーとシルフが俺にねだってきて、サラさんは俺の話を聞いてなくて怒ったのか左腕の方に絡んで来た。


「シン君」


「シ~ン~」


「シン様~」


「シンさん!」


 前後左右と俺の名前を呼ばれ、俺はどうしようと頭を悩ませた。

 

「よし、こうなったら」


 俺はコップに入った酒に手を伸ばし飲み干した。


「酒を飲んで忘れよう!」


 だがしかし、この後どれだけ飲んだだろうか、俺は一切酔うことはなかった。

 よくよく考えれば俺のスキルにある状態異常無効化があるから酔うわけがなかった。

 酒を飲んで忘れようとしたが失敗し俺は四人に振り回された。


 ミリーとシルフは俺にずうっと抱きついていたし、サラさんはずうっと愚痴を溢していた。ミリーとシルフにも愚痴をこぼしていたが、そんなの聞こえないとばかりに二人は無視していた。


 その事にサラさんは、やっぱり私なんて...。と落ち込みながら酒を飲み続けていた。

 俺は何とか励まそうとしたがリンからの、何で?何で?と意味が分からない質問に俺は受け答えに苦労していてそれどころではなかった。


 カオスとかしたこの空間は朝まで続いた。皆眠っていて俺は少しやつれていた。

 朝になって正気を取り戻したのか四人は昨日の事を覚えていなかった。

 そして二日酔いでその日四人は一日中ベットに寝込んでいた。


 今度から家以外で酒を飲ませるのはやめよう。


 俺は密かに誓った。

ブグマ評価よろしくお願いいたします。

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