42話 ビーン大陸
地球から帰還し、俺はしばらく平和な時間を楽しんでいた。
いつものようにギルドで依頼を受け、
いつものようにミリーやサラさん、リンとイチャイチャしたり、
とにかく俺は幸せな時を過ごしていた。
そんなある時俺は国王に呼ばれ、城に来た。
また頼み事だろうか。何か嫌な予感しかしない。
「来たか、シン」
「それで用件とは何ですか?」
「早速だか用件を言おう。シン、お主にはビーン大陸に行って来て貰いたい」
「ビーン大陸ですか?」
ビーン大陸、亜人の住む大陸だ。
「そうだ。実はビーン大陸が我が国に宣戦布告してきた」
またか、この前の魔人といい本当に仲が悪いな。
「ただし今回は只の戦争ではない。魔人族の件もあってこのまま無益に歪み合うのを止めようという話になり、今回は各国から一名を国の代表を選びその代表同士の決闘により決着を付けることになった。その代表にシン、お主に頼みたい」
成る程、魔人族ともう二度と争う事がなくなったので、今度は亜人族との争いを決闘という形で止めようということか。
「話の内容は分かりましたが、決闘の際の勝ち負けに関してはどうなりますか?」
「そもそも戦争の原因が種族意識による仲違いから始まっている。なので勝った方が相手の種族より位が高いということになり自分の国の支配下に入る。といっても、亜人の国王もこの戦争をどうにかしたいと考えている。だからどっちが勝とうが負けようが我々は国との平和条約を結ぶつもりだ。故にお主はただ決闘をしてくればよい」
亜人の国王もこの戦争を止めたいと思っていたんだな。
それじゃあ今回はただの決闘か。
「分かりました。引き受けます」
「そうか、ありがとう。細かな詳細は追って連絡する」
「では失礼しました」
そう言って俺は城を出た。亜人か。
てことは毛も耳女子がいるのかな。
やばい、楽しみになってきた。
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というわけで俺はビーン大陸に行くことになった。決闘はビーン大陸の方で行うことになり、船で向かうことになった。
今回は魔人族の時みたいに偵察でも何でもないので国王や御付きの兵士、ミリー達も一緒に行くことになった。
「綺麗な景色だねシン君!」
船で向かう途中リンが海の景色を見ながら言った。
「確かに綺麗ですね」
「風も気持ちいいですね」
ミリーとサラさんも海の景色を見ながら言った。
俺的には三人の方が綺麗だよ。何て言おうかと思ったが流石に恥ずかしいからやめよう。
「それにしてもシンさんと決闘するその亜人はどんな人なんですか?」
サラさんが俺に聞いてきた。
「何でも亜人族最強と言われている人らしいですよ。女の人でその剣は神速と唄われているみたいです」
決闘の相手の名前はシルフ・ウーレン。産まれながら剣の才能に恵まれ僅か17歳にして最強と云われた剣聖に勝った神童らしい。
「女の人ですか.....」
俺の話を聞いてミリーが何か不安げな顔をしている。
「どうしたんだ?」
「いえ、女の人と聞いてシン様にたぶらかされたりしないでしょうか....」
「え、な、何言ってるの?そんなわけないでしょう」
たぶらかすとか人聞き悪い。そんなんした覚えはないんだけど。
「確かにシンさんならあり得そうですね。決闘で勝ってシンさんに惚れたりして」
「.......そうなの?シン君」
リンが笑いながらこっちを見ている。でも目が笑っていない。
これは不味い。何とか言い訳をしなければ
「ないないないないないない!!そんなことがあるわけないじゃないですか」
俺は必死に弁解をした。しかも何か敬語になってしまった。てかまだ何もしてないのに何でしたみたいになってるんだ。
「ならいいや」
そう言ってリンはニコッと笑いながら再び海の方を向いた。
危なかった。下手したらまたヤンデレ化するところだった。気が付いたら冷や汗が半端じゃなくでていた。もうリンが決闘にでたらいいんじゃないか。
「あ!見てくださいシン様!着きましたよ!」
そんな話をしていたらミリーが声を挙げながら指差した。その先には俺達の目的地であるビーン大陸が見えてきた。
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