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転生先は神の子でした  作者: サザンテラス
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41話 また来てね

 さて、助け出したのはいいけどこれからどうしよう?

 ここは異世界とは違う。助け出してはい解決とはいかない。根本的な解決をしなくてはいけない。


「ゆえちゃん!!」


 リンは大島さんに会えて嬉しかったのか大島さんに抱きついた。


「え!!ちょ、どなた?」


「私だよ、リンだよ!」


「え、凛ちゃん!!いやそんなわけ、でも声が似てるし、雰囲気も凛ちゃんに似てるし.......」


 急に抱きつかれて大島さんは戸惑っていた。

 確かに急に言われても疑うよな。俺は変化魔法で姿を地球にいた頃の凛の姿に変えた。


「え!何!?」


 リンの体が変化し大島さんは驚いていた。


「えぇ!!!急に形が....凛ちゃんになってる」


「これで信じて貰えた?」


「え?どうなってんの?え?」


 大島さんはもう訳が分からないという感じになっていた。

 

「落ち着いて、これからについて取り合えず話をしようか」


 しょうがないので俺が話を切り出した。


「えっと、貴方は?」


「シン君だよ、ゆえちゃん」


「シン君って....高木君!?いや、でも全然姿が違うし」


「それも踏まえて説明するよ」


 俺は異世界やリンの事を話した。話すと長いので色々省いて説明したが大島さんは半信半疑で聞いていた。


「俄には信じられないなー」


「信じるも信じないも自由だけど真実だ。この事は内緒にしといてくれよ」  


「言ったところで誰も信じないでしょ」


「それもそうだな」


 ごもっともだな。いきなり異世界だと言われても信じる奴なんていないだろう。


「そんでこれからの事なんだけど、大島さん、家の借金っていくらか分かる?」


「確か、一億とか言ってた」


「よし、それくらいなら問題ない。今すぐ借金を返すぞ」


「返すって、どうやって?」


 大島さんの疑問に俺は俺は少し微笑みながら


「宝くじで」


「.......は?」


 俺の言葉に大島さんは少し間抜けな声をだした。しだいに何言ってんだこいつっていう目でみてきた。

 やめて、そんな目で見ないで。


「安心しろ、ちゃんと考えて言ってる。俺のチートスキルを使う」


 そんな訳で俺は新たなスキルを作った。


 スキル操作

相手のスキルを奪ったり、挙げたりすることが出来る。


 一時の幸福

一定の時間内だけは幸運が爆発的に上昇する。ただし一度使ったらもう二度と使えない。


 ナビーに聞いたら人にスキルを挙げる事はできないと言われたので、新たにスキル操作を造ることになった。ついでに相手のスキルを奪う効果を付けたが多分使うことはないだろう。


「このスキルがあれば確実に宝くじで一等がとれる」


「本当にそれを使えば借金は返せるの?」


「間違いない」


「本当!!今すぐ行きましょう!!」


 借金が返せると聞いて嬉しくて堪らないのか、大島さんのすぐに行こうと言い出した。


「ちょ、ちょっと待て。こいつら放っておく訳にはいかないだろ」


 このまま放っておいたら後で何されるか分からないからな。


「どうするの?」


「記憶を消す。こいつらはお前を連れ去らず、来月にちゃんと待つということにする」


 闇魔法は基本精神を操る魔法が多い。その中にも記憶を操作する魔法がある。なので記憶を変えるについては問題ない。

 全員の記憶操作も終わり俺達は宝くじ売り場の前まできた。


「それじゃあスキルを渡すぞ」


 そう言って俺は大島さんにスキルを渡した。


「大島さん、一時の幸福って言ってみて」


「一時の幸福?」


 そう言った瞬間、スキルが発動した。


「何かしら、何だか急に幸せな気分になってきた。今なら何でも出来そう。早速買ってくる!!」


 そう言って大島さんはいそいで宝くじを買いに行った。

 しばらくして戻ってきた。手には宝くじが握られていた。

 

「これで借金が返せるのね」


 大島さんの顔がご機嫌だった。

 

「よかったねゆえちゃん」


「うん、ありがとう高木君」


「気にしなくていいぞ。それより早く帰ったらどうだ、今頃親が心配してるぞ」


「そうね、早く帰りましょうか」


 俺達三人は大島さんの家に戻った。


「ただいまー」


「由恵!!大丈夫だった!!」


「由恵!!無事なのか!!」


 玄関から帰ると大島さんの両親が凄い勢いで大島さんに涙ぐみながら抱きついた。

 

「大丈夫だったよ、あの人達が助けてくれたから」


 そう言って大島さんは俺達を指差した。


「娘を助けて頂いてありがとうございます!!」


「なんとお礼を言ったらよいでしょうか!!」


「いえいえ、気にしないでください」


 この後大島さんの両親から沢山のお礼を言われた。聞けば大島さんのお父さんの方は事務所の方に殴り込みに行こうとしていたらしい。行く前に助けておいて良かった。


「それじゃあ俺達はこれで失礼します」


「もう帰っちゃうの」


「もう用事は済んだからな」

 

「帰るってことは異世界に帰るの?」


「そういうことだな」


「.....そうなんだ」


 大島さんは悲しそうな顔をしていた。


「またねゆえちゃんまた来るよ。今度は異世界のお友達を誘って」


「凛ちゃん....うん、また来てね!」


 大島さんは笑顔で俺達を見送ってくれた。

 次来るときはミリーやサラさんも誘おう。きっと喜ぶだろう。

 地球でのやることも果たし、俺達は異世界に戻った。

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新しいの始めました。是非読んでみてください!      ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼     異世界行っても喧嘩上等
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