3話 ナビゲーター
凄い爆発だった。あれで初級って凄いな。辺り一面粉々になっている。
威力が凄すぎて俺が入っていた水槽が割れて外にでることが出来た。
ま、結果オーライだな。
さっき爆発の時に悲鳴が聞こえた気がしたけど気のせいだろう。
ふと隣をみると隣人であるジュリエットちゃんが水槽ごと吹き飛んで身体がグチャグチャになっていた。何かごめんな。
さて、よくよく考えたら俺は今裸だ何か着るもの見つけよう。
そう思って部屋の奥を探索していたら白いシャツに焦げ茶色の長ズボンがあった。あの男の私物だろうか。
正直おっさん服なんて着たくないがこの際やむ得ない。部屋の隅に鏡があったので自分の顔を見てみると.....
これが、俺?
そこには白い髪の毛に身長175はあそうな整った顔のイケメンがいた。
これが俺何て信じられないな。
試しに人化を使って人族になってみたら、白い髪の毛から黒い髪の毛に変化しただけだった。ステータスでは種族が人族、年齢が16歳になっていた。ついでに、超隠蔽を掛けておこう。
するとステータスが
名前 シン 16歳 人族 Lv.1
HP 250/250
MP 50/50
攻撃 280
防御 240
俊敏 202
幸運 10
ユニークスキル
なし
スキル
火魔法 鑑定 剣術
称号
なし
という風になっていた因みに人族のステータスは平均100位らしい。
少しの間自分の顔を堪能した俺は
「ここから出るか」
不意にそう言った。
まぁここにいたってやることないし、折角何だから異世界を楽しもう。
それから地上へ続く転移魔方陣をみつけた。何故分かるかというと完全鑑定のお陰だ。
俺はそこに入って地上へと出た。
........ここは何処だろう?
俺の目の前には辺り一面の荒野と天にまで届きそうな程高い塔があった。俺はここの地下にいたのだろうか?
まず出れたのはいいが何処に行こう。
考えていたら1つのアイディアが生まれた。
「そうだ!スキルに聴こう」
俺は早速スキル創造を使い新たなスキルを作った。
ナビゲーター
ありとあらゆる知識を持ちこの世界の案内をしてくれる。索的やマッピングができる。範囲は半径3kmまでいける。
これでよし、ちゃんと発動してるかな?
“ちゃんと発動していますご主人様”
急に俺の頭の中で少し声が高い女の人の声が聞こえた。
“聞こえた聞こえた、てか喋れるんだ”
“はい、これからよろしくお願いしますご主人様”
“じゃあ早速なんだけどここから一番近い街まで案内して”
“畏まりましたご主人様、ではここから一番近い人族の街へいきましょう”
“よろしく頼むよ....そういえばまだ名前なかったねどんな名前がいい?”
“ご主人様が付けてくれるなら何でも構いません”
“そうだな~、ナビゲーターだからナビーにしようか”
何かどっかの妖精みたいな名前だな。
“ナビー....ですか、分かりました今日から私はナビーです”
“これからよろしくなナビー”
“はいご主人様”
こうして俺は新たな仲間と共に人族の街を目指した。