34話 新たな使い魔
俺は依頼を受けるためギルドに来ていた。
神達の事も気になるが考えた所でどうしようもない。来たらどうにかしよう。
何かいい依頼がないかと探していると一つの依頼が目に入った。
“魔物の群れが村に接近中、助けて下さい”
俺は依頼書を手に取りサラさんのところに持っていった。
「この依頼を受けるよ」
「はい、魔物の群れの討伐ですね。頑張ってください」
サラさんに笑顔で送られ、俺は依頼書に書いてある場所まで行った。
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村に着き、俺は依頼主の村長さんの所で話を聞いた。
「それで、接近中の魔物というのは何ですか?」
「はい、違う村の人から聞いた話しではオーガの群れがこの村に接近しているらしいんです。うちの村でも確認しましたがこちらに向かっているのは本当でした。お願いします、どうか助けて下さい」
オーガの群れか、何かやたらオーガに縁があるな。
「わかりました。任せて下さい」
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村長さんからオーガ達が来る方向を聞いて、俺はオーガ達が来るのを待っていた。
すると遠くから二、三十匹のオーガの群れが来た。
俺なら一瞬で終わるな。
だけど今回俺は手は出さない。では誰がやるのかというと
「出てこい、オーキ」
俺の目の前にでかい魔方陣が現れそこからオーガキングのオーキとその他のオーガ達が出てきた。
「ゴォゴォ?」
何ですか?とでも言ってるような感じでオーキが言った。
「お前らには今からここに来るオーガの群れを倒して貰う」
「ゴォ~~」
俺がそういうとオーキ達は一斉に嫌な顔をしながら言った。
同族殺しは気が引けるのだろうか。
「文句は受け付けない。いいからとっとと行け」
そういうとオーキ達は渋々行った。
これで勝てるのかと思うかもしれないが、使役魔法によりずっと使役されていたオーキ達は俺が貰った経験値が少し分けられているので強さはそこら辺の魔物より大分強い。
試しにオーキのステータスを見てみると
名前 オーガキング(オーキ) Lv.70
HP 4800/4800
MP 3000/3000
攻撃 5700
防御 3200
俊敏 3300
幸運 100
ユニークスキル
雄叫び 統率
スキル
剣術 棒術
称号
オーガの長 シンの使い魔
やはり大分強くなっているな。
これなら楽勝だろう。
そう思ってオーキ達をみるとオーガ達に接触した。互いに睨みあっている。一触即発だ。
オーキと向こうのオーガキングが前に出た。
代表戦か?
「ゴォーーーー!!」
「ゴォーーーー!!」
するといきなりオーキと相手のオーガキングが抱き合った。
え、何これ?何感動の再開みたいになってんの。
周りのオーガ達もオーキ達をみて涙ぐんでいる。そんな泣ける場面なのかこれ?
「知り合いなのか?」
気になったのでオーキに聞くと
「ゴォゴゴォ」
......わからん。こればっかりは何言ってるのか分からないな。
どうしようかと悩んだ末あるスキルを造った。
魔物言語
魔物の言葉が分かり話すことも出来る。
俺は早速魔物言語を使いオーキの話を聞いた。
「実はこいつは俺の昔の知り合いなんすよ兄貴」
するとオーキの言葉が分かるようになった。こいつ俺の事兄貴とか呼んでたのか。
「そうだったのか」
「そうなんすよ、こいつとは昔からの付き合いで......って兄貴俺の言葉分かるんすか!?」
「あー、今出来るようになった」
「まじっすか、兄貴本当に規格外っすね」
まあ神だしな。
「なあ、その人があんたの主かい?」
俺とオーキの会話にオーガキングが入ってきた。
「そうっす。この人が俺の主のシンさんっす」
「俺がオーキの主のシンだ。よろしくな」
「そうかい、まあこいつが元気でやってるならそれでいい。で、あたいらに何の用だい?」
「実はこの先の村がお前達が来るのを怖がってギルドに依頼が出た。どこかへ行く途中ならルートを変えてくれ」
俺がオーガキングにそう言うと
「それは出来ない。この前住む場所を追いやられて食料や水が不足しているんだ。ここで襲わなきゃ全員飢えちまう」
どうやらこのオーガ達は住む場所を追いやられて路頭に迷っているらしい。
「兄貴どうにか出来ないっすか?」
話を聞いたオーキが俺に相談してきた。
そうだなー。
「だったらお前らも俺の使い魔にならないか?俺の使い魔になれば住む場所や食料にも困らないぞ」
「それは本当かい?」
「そうなんすよ!!兄貴のお陰で住む場所や食料も困らなくなったんすよ!!」
オーキの話を聞いて、オーガキングは悩んでいた。
「でもあんたはどうしてあたい達を助けようとするんだい?」
「初めは俺も討伐しようと思ったがオーキの知り合いなら話は別だ。知り合いの身内を殺すなんて流石に気が引ける」
「.......そうかい。分かった、あたい達もあんたの使い魔になるよ。あんたは悪い人間じゃなさそうだしね」
「分かった。今からお前らを俺の使い魔にする。代表者としてオーガキング、お前に名を付ける。お前の名前は.....オーンだ」
その瞬間オーンと他のオーガ達が光に包まれ消えていった。
「オーン」
俺は再びオーンを呼び出した。
「これこらよろしくな」
「こちらこそよろしく頼むよ。主」
こうして俺の使い魔が増えた。
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