1話 神の子
ここは、何処なのだろうか?
俺はあの時、凜を庇ってトラックに轢かれた。それで俺は死んだはずだ。
“どうなってるんだ?体が動かない。声も出ない。”
かろうじて目が動かせたので、周りを見てみると、そこは薄暗い地下室のような感じの部屋だった。次に自分の体を見ると、手が物凄く小さいまるで赤ん坊のようだ。この瞬間俺の中のオタクが叫んでいる。
“異世界転生だ”と
ここまでなら普通の人だったら喜んでいるかもしれない。まぁ俺だってそうだし。
だって異世界だぞ‼剣や魔法があるかもしれないんだぞ!!そんなんあると思うと嬉しくなるに決まってるじゃないか。
じゃぁ何故素直に喜べないのかというと、今の俺の状態にある。
今俺は水の入った水槽の中にいる。
しかも何か見た目が何かの実験生物を入れるかのような筒上の水槽だ。
“これ明らかやばい奴だろ”
隣を見ると俺が入っている水槽と同じ水槽があった。
中には人ぐらいまで大きくした虫みたいなのが入っていた。見た目はさながらプレ○ターみたいだ。
“こ、こんにちは~。”
「ガァァァ!!」
“ひぃぃ!!”
会話は出来そうにないな。
そんなこと考えていると誰かが入ってきた。見た目は背が高くガリガリでぼさぼさな黒い髪の毛に眼鏡をかけた白衣を着た中年の男だ。
「遂に生まれたか神の子よ」
...は?神の子?
俺は白衣を着た中年の男の言葉を聞いて一瞬フリーズした。
え、神の子?何いってんだこいつ?
「ここまで来るのにどれだけの歳月が掛かったのだろうか。そもそもはーーーー」
長いので纏めるとこの男は研究者で神について研究しているらしい。そして等々神の血を使って神の子供つまり俺を作ることに成功らしい。
しかも血は1人ではなくありとあらゆる神の血を使って作ったみたいだ。
どうやって手に入れたかというと10年に一度神達が集結する集会“全神の集会”があり、その時に神達を言葉巧みに上手くそそのかして血を採ったらしい。神達結構ちょろいな。
何故この男がその場にいたかというのは、実はこの男も一応神なのだ。
だが、他の神達と違って野良の神で位も低く他の神達からも蔑まれていたらしい。
だからそいつらを見返そうと俺を作ったらしい。
どうやって言いくるめて血を採ったかはまだ分からないが、まぁこの際どうでもいい。
因みに隣にいるプレ○ターみたいのはこの男の趣味で作ったペットらしい。
いや、どんなペットだよ。
しかも
「あ~、今日も可愛いな~ジュリエットちゃ~ん」
この通り溺愛している。
いや、何だよジュリエットちゃんって、てかこいつ雌かよ!
「グガァァ!!」
バンバンと水槽のガラスを叩いている。
めっちゃ嫌われてんじゃん!!
「あ~、今日も元気があって可愛いな~」
そんなのお構い無しに男は呟いていた。
しかし、これでやっと自分の現状がわかった。だが、まだ情報が足りない。
しばらくはこのままで情報を集めよう。
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あれから一年が経った。
俺の身体も成長し、16歳位の身体に成長し、そのまま成長が止まった。どうやら、ある一定までは成長が加速するらしい。
今俺がいる世界の名前は【アーディス】というらしい。
そして、ここは3つある大陸の中央にあるダンジョンの地下みたいだ。この世界には主に人族、亜人族、魔人族がいるらしい。他にもエルフや竜人などといった種族はいるが、基本他の種族から隠れて住んでいるらしい。
大陸は人族が住んでいる【ヒュージ大陸】亜人族が住んでいる【ビーン大陸】そして魔人族が住んでいる【デーモ大陸】がある。
しかし、他種族同士の仲が余りよくなく国同士で対立しているらしい。
亜人族は兔族や猫族、狐族などがいる種族である。一度行ってみたいな~。
可愛い女の子達の毛も耳姿.....。
ぐっ!!俺のオタク心を刺激する!!
そういえばステータスがないか確認してなかったな。ステータスってあるのかな?ちょっとやってみるか。
心の中でステータスと念じたら目の前にステータスウィンドウが出てきた。
名前 シン ??歳 神族 Lv.1
HP 2500/2500
MP 5000/5000
攻撃 2650
防御 2400
俊敏 2306
幸運 100
ユニークスキル
人化 神力 スキル創造 魔法創造 オールマイティー
スキル
火魔法(極) 水魔法(極) 土魔法(極) 風魔法(極) 闇魔法(極) 光魔法(極) 雷魔法(極) 氷魔法(極) 爆裂魔法(極) 回復魔法(極)................魔法威力倍増(極) 武の天才(豪) HP自動回復(特大) MP自動回復(特大) 獲得経験値倍増(特大) 完全鑑定 超隠蔽...............剣術(豪) 槍術(豪) 投術(豪) 刀術(豪) 短剣術(豪).................. 弓術(豪) 二刀流(豪
称号
転生者 神の子 ホムンクルス
....何か凄いことになってる。